米Microsoftによるハイブリッドクラウドの推進が功を奏し、Windowsを利用している企業の間で「Microsoft Azure」の導入が進んでいる。だが、Azureの全ての顧客がこのクラウドプラットフォームを十分に活用しているわけではない。
米Microsoftが5年前にAzureをリリースしたとき、多くの企業のIT部門がそのメリットに懐疑的だった。当時、IaaS(Infrastructure as a Service)に重点を置き、豊富なWebサービスを提供していた米Amazon.comの「Amazon Web Services(AWS)」とは異なり、AzureはPaaS(Platform as a Service)で、その提供サービスは乏しかった。
「AzureはIT部門にとって分かりにくかった。多くのリファクタリング作業を行うことなく、簡単にオンプレミスアプリをAzureに移行することはできなかった。IaaSを提供し、移行支援戦略も打ち出していたAWSを導入する方が、はるかに理にかなっていた」と、米コンサルティング会社Directions on Microsoftのアナリスト、ロブ・サンフィリポ氏は語る。しかし、Microsoftは昔から後追いを得意としている。
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