医療IT最新トピック
「Microsoft Azure」の機械学習を診療技術支援に応用 慶応義塾と日本マイクロソフトら(1/2 ページ)
慶応義塾大学医学部と日本マイクロソフトらが「Microsoft Azure」の機械学習による未来医療の実現へ始動。医療IT関連の最新トピックを紹介します。
「IT化が他分野より10年遅れている」ともいわれる医療業界だが、関連技術や製品、サービスは日々進化している。医療IT関連の動向を紹介する「医療IT最新トピック」。
今回は、難聴者の聞こえを改善するコミュニケーション支援ツール、病体生理研究所のデータ変換ツール導入事例、慶応義塾と日本マイクロソフトらが開始する「ICTを活用した診療支援技術研究開発プロジェクト」などを取り上げる。
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電子カルテのクラウド化を完了 シーエスアイ
電子カルテシステムの開発・販売を手掛けるシーエスアイは、電子カルテシステム「MI・RA・Isシリーズ」のクラウド対応を完了し、従来のクライアント/サーバ型システムと併売することを発表した。同社のデータセンターでシステムを運用するので、医療機関はサーバ室のスペースの確保が不要となり、院内スペースを有効活用できる。また、事業継続性の確保やセキュリティ対策などでデータの保全性を高める効果が期待できるという(発表:シーエスアイ<2015年8月10日>)。
難聴者の聞こえを改善するコミュニケーション支援ツール ユニバーサル・サウンドデザイン
ユニバーサル・サウンドデザインは、コミュニケーション支援システム「comuoon(コミューン)」の新製品「comuoon connect」を2015年9月上旬に販売開始する。タマゴ型の形状でスピーカーとマイクで構成されるcomuoonは、軽度・中等度難聴者の聴こえを改善するシステム。話し手の声を難聴者にとって聞きやすい音質に変換し、難聴者とのコミュニケーションを図りやすくするのが特徴だ。今回発表したcomuoon connectは、comuoon本体スピーカーとヘッドセットで構成される。ケーブルをワイヤレス化し、1台当たり最大4台のcomuoonを同時接続できる専用のトランスミッター(送信機)を用意。マイクから離れた場所からでも聞き取りやすくした(発表:ユニバーサル・サウンドデザイン<2015年8月12日>)。
病体生理研究所、データ変換ツール「ASTERIA WARP」を採用
東京保健会 病体生理研究所(東京都板橋区)が、各医療機関との検査依頼データや検査結果データの形式を変換するシステムにインフォテリアのEAI(エンタープライズアプリケーション統合)/ESB(エンタープライズサービスバス)製品「ASTERIA WARP」を採用した。病体生理研究所は、血液検査業務などを外部機関として委託する事業を展開。検体内容をデータ変換する独自のシステム「FEP」を運用していたが、検査結果データの肥大化に伴うデータ処理時のレスポンスの低下が課題になっていた。そこで、ASTERIA WARPを採用し、各医療機関との間でやりとりするデータを取り扱う検証環境を構築した。5年後の想定データ量である、現在の約55倍のデータを抽出・変換するテストにおいても、安定的かつ高速に処理できた点を評価し、ASTERIA WARPの採用に至った。現在、通常の1.5倍となる1日約6000件にも増加するピーク時の検査依頼数でも平時とほぼ変わらないスピードで処理できているという(発表:インフォテリア<2015年8月14日>)。
ビーコンを利用した患者取り違え予防システム、ビープラスシステムズとミヨシ電子
「予防接種アシストアッテルくん」は、ビーコンを利用した医療現場での接種内容間違えや患者取り違えを防ぐシステムだ。医療機関の予防接種マネジメントを手掛けるビープラスシステムズと、無線通信を利用したハードウェア開発に実績のあるミヨシ電子が共同開発している。予防接種アシストアッテルくんは、ビーコンを利用した無線通信ハードウェアとアプリケーションを組み合わせた。システムを利用する医療機関は、保護者もしくは患者に、受付時に接種ワクチン名を記録したタグカードを配布。保護者や患者が診察室入室時、タグカードを近距離無線通信機能を備えた受信機にタッチすると、受信機がタグカードに記録されたワクチン名称を読み取ってシステムへ送信する。診察室のPCからシステムへアクセスすると、接種内容の組み合わせを表示する仕組みだ。2016年2月にハードウェアのβ版を完成させる(発表:ビープラスシステムズ<2015年8月19日>)。
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