Googleは「Android」のセキュリティと管理機能について、これまで大きな実績を上げていない。だが「Android for Work」には、この状況を一変させる力がある。
Googleの「Android for Work」は、同社のモバイルOS「Android」の管理を改善する革新的な一歩だ。Android for Workは、「Android 5.0(Lollipop)」で導入された、モバイルデバイスを管理し、データを分離する機能/ツール群。メリットは多いものの、課題や例外は存在する。
2010年に「Android 2.2」でデバイス管理API「Android Device Administration API」が実装されるまで、Androidには事実上、企業向けの管理機能が存在しなかった。モバイルデバイスやアプリ、コンテンツを包括的に管理する「エンタープライズモビリティ管理」(EMM)製品のベンダーはこのAPIにより、基本的なポリシーを強制したり、リモートワイプを実行したりするエージェントアプリケーションを作成できるようになった。後のバージョンのAndroidでは、エージェントアプリで暗号化を要求できるようにもなった。
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