「Android for Work」で管理機能強化
「Androidなんて仕事で使えない」といえない時代が来た(1/2 ページ)
IT部門は「Android」を敬遠してきた。オープンソースのOSは多くのリスクにさらされているからだ。しかし、時代は彼らにAndroidの受け入れを迫っている。Googleの管理機能に彼らは納得できるだろうか。
Androidは個人向け市場で急速に普及してしまった。この状況において、米Googleが開発したこのOSを数多くの従業員がオフィスで使うようになってしまうのは当然の成り行きだろう。ただ、幸いなことに、Googleが提供する「Android for Work」サービスは、ユーザーのデバイスにおいて仕事のデータと個人のデータを分離してそれぞれ別のプロファイルを作成できるので、IT部門はAndroidを企業内で効率的かつ安全に管理できるようになる。Googleは、こうした取り組みによってAndroidに対して多くの関係者が指摘するセキュリティの懸念を解消すべく、積極的に前進しつつある。
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アプリコンテナで「仕事」と「遊び」を切り分ける
従業員が私物のAndroidデバイスに重要なビジネスデータを扱う業務アプリを導入していたら、重大なトラブルが発生するのは時間の問題だ。データ共有にIT部門の管理が及ばなければ、ユーザーは機密情報を正体の分からないサービスや知り合い対して自分勝手に転送できてしまう。個人用アプリやユーザーが自由時間にアクセスした悪意のあるWebサイトを通して侵入してしまうマルウェアも、企業情報に悪影響を及ぼす危険な存在だ。
こうした問題をIT管理者は、仕事用プロファイルを分離するアプリコンテナが使えるAndroid for Workで解決できる。IT部門はこのプロファイルから業務関連アプリの管理やプロビジョニングが可能だ。米Citrix Systemsや米MobileIronなどのベンダーが提供するエンタープライズモビリティ管理(EMM)コンソールを利用しているIT部門は、EMMからAndroid for Workの仕事用プロファイルを継続して管理できる。
IT管理者は、仕事用プロファイルを利用して、コンテンツの共有制限を設定したり、仕事関連の通知を作成したりすることも可能だ。ユーザーはアプリ本来の利便性を享受できる(ユーザーにとって唯一変わるのは、業務アプリのアイコンがAndroid for Workコンテナの安全性を示す赤いブリーフケースのバッジを表示することだ)。
アプリのダウンロードはGoogle Playからのみ
Android for Workのプロファイルで設定したアプリをユーザーが起動する前に、IT部門は各ユーザーのデバイスを暗号化しておく必要がある。それから、ユーザーは「Device Policy Client」アプリをダウンロードしなければならない。このクライアントアプリを使ってユーザーがパスコードを確認し、各自のGoogleアカウント情報を入力すると仕事用プロファイルを生成する。いったん仕事用プロファイルを有効にすると、ユーザーが行うアプリのダウンロードは正規のGoogle Playストア限定となる。IT管理者は、ユーザーがインストールできるアプリのリストも管理可能だ。
Android 5.0(Lollipop)以降やAndroid for Workアプリが稼働するAndroidデバイス、あるいはIT部門が「Google Play for Work」を通してアプリを配布したAndroidデバイスに対し、IT管理者は仕事用プロファイルを使ってさまざまなアクションを実行できる。その中には、仕事用プロファイルのデータ作成と削除、企業メールサーバへのアクセス管理、アカウントパスワードの変更、アプリのインストールおよび削除などを含む。
Googleのオフィスアプリでユーザーの勝手なインストールを防ぐ
Android for Workには、ユーザーの日常業務を支援するGoogle生産性アプリを多数組み込んでいる。
Android for Workが仕事のデータと個人のデータをプロファイルで区別していても、ユーザーは仕事用と個人用のメッセージを同じ画面に表示するように電子メールアカウントを設定できる。
また、デバイス間で電子メールの添付データを安全にかつ簡単に共有できる。ユーザーが、1台のデバイスでドキュメントを開いて編集し、「Googleドライブ」などのIT部門が承認したクラウドサービスに保存すると、他のデバイスでも開くことが可能になる。Android for Workでは転送データを暗号化するため、ユーザーの個人用アカウントで機密資料をやりとりすることで生じるセキュリティリスクは軽減できる。
加えて、Android for Workでは、「Chrome」ブラウザや「Googleスライド」「Googleスプレッドシート」など、Googleのオフィスアプリおよびツールが利用できる。IT部門が安全性や生産性の低いツールに代えて、このような統合化したユーザーフレンドリーなアプリを提供できれば、IT部門の監視から逸脱して自分が使いやすいアプリを使おうとする従業員も管理下に引き留めておけるだろう。
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