ITを駆使して学生に達成感を味わってもらいながら、短期間で“使える”語学力を身に付けてもらう取り組みとは? 大阪大学の岩居弘樹教授が説明します。
学生の主体的な学習を促す「アクティブラーニング」に外国語教育で挑むのが、大阪大学(大阪府吹田市)の岩居弘樹教授です。低学年向けの基礎教育や高学年向けの教養教育などを手掛ける全学教育推進機構に所属する岩居教授は、工学部と基礎工学部の1年生向けに開講している「ドイツ語初級クラス」を担当。Appleのタブレット「iPad」を中心とするIT製品を生かし、学生が積極的に参加する形式の講義を実践しています。
「小さな達成感を積み重ねていくことが大事」と語る岩居教授は、学生が成長を実感しながら学習できるよう工夫を凝らしています。学生はまず、スペル学習アプリ「Word Wizard」でドイツ語の発音を学習。次に音声認識アプリ「Dragon Dictation」を使い、覚えた発音を声に出して何度も練習します。発音の正しさが確認できた学生は自信を付け、その後にドイツ語での寸劇に挑戦。5回目の講義で寸劇の動画を撮影するときには、学生は自然なドイツ語でせりふを話せるまでになるそうです。
週替わりのコーナー「教育ICTなんでも3ミニッツ」には、玉川大学の小酒井 正和 准教授が登場。プログラミング教育に活用できるボール型ロボット「Sphero」を取り上げます。Spheroは、スマートフォンやタブレットの専用アプリで移動や回転、本体のライト色の変更といった操作が可能。加えてプログラミングで操作を自動化することもでき、茨城県の古河市立大和田小学校をはじめ、プログラミング教育にSpheroを活用する教育機関も現れ始めています。詳しくは番組をご覧ください。
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