「Eコマースに出遅れた」と認めている靴メーカーのECCO。後れを取り戻すため、同社は大胆なEコマース化を進めている。彼らはどのように障害を乗り越えたのか?
デンマークの靴メーカーECCOは、デジタル化戦略の一環として数年をかけてオムニチャネルの開発に取り組んでいる。
同社のオムニチャネル販売は、独自に開発したEコマースプラットフォームを「Demandware」に移行したときから始まった。
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 4月6日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
「当社はEコマースについてあまり考えていなかった。当社のオンラインビジネスの規模は非常に小さい。商品の販売、品ぞろえ計画、コンテンツダイナミクスなどは全く考慮していなかった」とECCOのマーケティングおよびEコマースの責任者ダナ・シュワルツ氏は話す。
4年前、同社は消費者への直販小売ではなく卸売小売に集中していた。このブランドを強化するため、Demandwareでオンラインセールスデータの洞察を開始し、顧客が望むタイミングと方法で、好みの商品を提供することにした。
「当社はEコマースを始めたばかりだ」とシュワルツ氏は言う。テクノロジーを利用した販売の土台を築き、Eコマースビジネスを強化するため、6カ月という「アグレッシブな」ロードマップを立てて取り組んでいる。
「オンラインとオフラインを視野に入れ、Demandwareの活用方法を考えている。実店舗でどのように利用するか、オンラインの体験をオフラインにどのように融合させるかを考えた」(シュワルツ氏)
オンラインと実店舗の間に横たわる溝を改善するため、ECCOは「iPad」を導入。店員がDemandwareの商品検索ツールを使って、店舗にはない商品を顧客に紹介できるようにした。
「ECCOは、多くのブランドと同様、消費者と直接向き合う方向に進んでいる。今後3年間で、売り上げの50%が消費者への直接販売になると期待している。そうなれば、社内外が大きく変わることは間違いない」とシュワルツ氏は話す。
「店舗をただ用意するのではなく、ショッピング体験や店舗での接客を重視することにした」
ECCOの店員は、「在庫管理人」から顧客のショッピングをサポートする「ブランドアンバサダー」に変わった。
そんなとき、店舗のタブレットで行う取引の約80%で在庫不足が発生した。
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 3月16日号:Microsoftが米国政府と全面対決
Computer Weekly日本語版 3月2日号:ストレージ階層化活用の勘所
Computer Weekly日本語版 2月17日号:ストレージアーキテクチャ二番勝負
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
情報の量と種類が急増する今、社内の各種ツールに散在する情報を単一の保存先で管理することはますます難しくなった。こうした情報を部門を超えて連携させて、効率的に活用するには、どうすればよいのか。4社の事例を基に、解決策を探る。
文書や画像、動画などのコンテンツ管理は、企業の規模が大きくなるにつれて難しくなる。チームやプロジェクトごとに社内外で情報を共有したり、法的保存義務のある文書などを適切に管理したりするには、どのようなアプローチが有効なのか。
あるハウスメーカーでは、約300箇所に展開する展示場と本社との情報共有に課題を抱えていた。従来はLotus Notesの掲示板機能を使用していたが、それでは異なる種類の文章を一元管理できなかったという。同社の解決方法を詳しく解説する。
グローバルで生産販売事業を展開しているあるメーカーでは、既存の文書管理システムの非効率さや、訴訟時のeディスカバリ対応などに課題を抱えていた。同社はこれらの課題を解消すべく、文書管理システム刷新に踏み切った。
業務効率化やコスト削減を目的にさまざまな業務で紙からの脱却が進む中、「取引先の希望でFAXを廃止できない」といったFAX運用の課題を解消すべく、クラウドFAXへの期待が高まっている。その導入メリットを解説する。
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...