1秒が生死を分ける救急医療の現場にITを、画像診断アプリ「Join」が目指す医療IT構想国内外で実績を積んだ医療機器プログラム(1/2 ページ)

薬事法改正により、単体プログラムだけで「医療機器」と認められるようになった。2016年4月1日に「医療機器プログラム」として保険適用を開始した第1号のアプリが「Join」だ。誕生の道のりを開発者に聞いた。

2016年10月25日 09時00分 公開
[馬場大介iOSコンソーシアム]

 2016年4月1日に「医療機器プログラム」として保険適用が始まったスマートデバイス向けアプリケーションがある。アルムが開発した「Join」だ。Joinは医療関係者間コミュニケーションのための汎用(はんよう)画像診断装置用プログラムで、2014年11月に施行した医薬品医療機器等法(注1)によって「医療機器」として認められたソフトウェアだ。

注1:「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の略称(旧「薬事法」)。

 Joinが利用されている地域は日本国内にとどまらない。海外においても日本発の医療機器プログラムとしてプレゼンスを発揮しており、日本の医療慣行にとらわれない機能強化や開発が進んでいる。

 アルムの代表取締役社長 坂野哲平氏に、Joinが保険適用となるまでの道のりと、これからの医療ITの展望について話を聞いた。

医療機器プログラムとして初の保険適用となるJoin

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