2017年06月16日 12時00分 公開
特集/連載

イーロン・マスク氏が出資する人工知能の研究機関「OpenAI」の可能性1度見せるだけで動きを再現

イーロン・マスク氏の躍進はとどまるところを知らない。非営利の人工知能(AI)研究機関OpenAIは、革新的なAIシステムを発表した。物理的な作業のデモを1度見せるだけでシステムは同じ動きを再現する。

[Scott Amyx,TechTarget]

関連キーワード

ネットワーク | システム構築


OpenAIによるロボットアームのデモ《クリックで拡大》

 OpenAIが開発したAIシステムの中心はビジョンネットワークとイミテーションネットワークという2つのニューラルネットワークだ。これらが連動して人間の動きを模倣する。これは真のAIシステム構築に大きく近づく驚異的な進歩となる。まず、VR(仮想現実)ヘッドセットを装着した人間が積み木をつかんで積み上げるシミュレーションを行う。そのデモ映像を1度見せるだけで、システムはロボットアームで同じ作業を再現する。

 ビジョンネットワークのトレーニングには大量のシミュレーションイメージを使った。物体、周辺光、色、テクスチャーなどさまざまな要素の組み合わせを変えて膨大な数のイメージを用意した。ロボットはカメラで物体の相対的位置を検出し、その情報に基づいて物体をつかむ。使用するのはシミュレーション映像であって実写映像ではないので、大量のイメージを使ってビジョンネットワークをトレーニングすることができる。

 第2の構成要素であるイミテーションネットワークは、見本として見せられた動作を再現する。ビジョンネットワーク同様、これも大量の仮想シミュレーションによってトレーニングを行う。トレーニングを受けたイミテーションネットワークは、見本の動きを1度見せられるだけでその動きを簡単に再現できるようになる。

 この独自技術の素晴らしいところは幅広い応用が可能なことだ。今回のデモは積み木を使ったが、学習機能とAI機能はそれ以外の作業にも応用できる。さまざまな分野での活用が期待できるだろう。

 OpenAIの共同創設者の1人は、先進的事業で名高い起業家のイーロン・マスク氏だ。同氏の他のビジネスと違ってOpenAIは非営利団体であり、AIの幅広い活用の実現を目指している。

ITmedia マーケティング新着記事

news154.jpg

孫消費急減、女性のLINE利用増――ソニー生命「シニアの生活意識調査2020」
毎年恒例の「シニアの生活意識調査」。2020年のシニアの傾向はどうなっているでしょう。

news137.jpg

米大統領選を巡る「アプリ対決」のゆくえ 「Trump 2020」 vs. 「Vote Joe」と「TikTok」 vs. 「Triller」
米国では2020年月の大統領選挙を前に選挙戦がますます活発化しています。関連するアプリ...

news143.jpg

店舗の滞在時間が減少、「20分未満」が約1.5倍に――凸版印刷とONE COMPATHが5万人買い物調査
電子チラシ「Shufoo!」を利用する全国の男女5万人を対象に実施した買い物に関する意識調...