「ロボティックプロセスオートメーション」(RPA)についてCIOが知るべきこと仮想知的労働者とは何か(1/2 ページ)

本稿ではISG Insightsのスタントン・ジョーンズ氏が、さまざまな種類の仮想知的労働者(Digital Labor)について解説する。また、仮想知的労働者の導入を始める方法について最高情報責任者(CIO)にアドバイスを送る。

2017年02月13日 15時00分 公開
[Mekhala RoyTechTarget]

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画像 ロボティックプロセスオートメーションによる定型業務の自動化は日本企業でも既に実用化しつつある(出典:リコージャパン)《クリックで拡大》

 サービス業界では、ソフトウェアロボットの導入が急速に進むだろう。ソフトウェアロボットは「仮想知的労働者(Digital Labor)」とも呼ばれ、金融サービス業界では既に採用されている。その目的は、これまで人間がやってきた仕事のうちルールに基づくルーティンワークを自動化することだ。他の業界もこの動きに追随することが予想される。CIOが仮想知的労働者の採用について調査していないとしたら、その企業は大幅な効率化とプロセス改善の機会を失うことになる。

 スタントン・ジョーンズ氏は米シカゴで2016年12月に開催された「Digital Business Summit」において、以上のことを覚えておいてほしいと伝えた。同氏はITコンサルタント企業Information Services Group(ISG)で研究部門のディレクターと主席アナリストを兼務している。

 ジョーンズ氏の定義によれば、仮想知的労働者とは人間のように作業を実行したり人間の意思決定方法を模倣したりするソフトウェアを指す。本稿では、仮想知的労働者のさまざまな種類や考えられるユースケース、リスク、メリットについて同氏に聞いた。また、将来を見据えたCIOのために、仮想知的労働者の採用を始める方法についてもアドバイスしてもらった。

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