従業員が求めていることを1日中自動で予測して、それに応える職場環境を想像してみてほしい。仕事の生産性と効率はどれほど上がるだろうか。
モノのインターネット(IoT)に関する話題の中心は、コンシューマーアプリケーションか産業用アプリケーションのどちらかであることが少なくない。前者の例には、ウェアラブルデバイス、自動運転車、ホームオートメーションなどがある。また、後者の例には、品質管理、またはサプライチェーンの効率や持続性を高める産業用アプリケーションなどがある。しかし、インテリジェンスとオートメーションの機会は、オフィスにも同じくらい豊富に存在している。職場の柔軟性と流動性が高まると、IoTテクノロジーによって、人々は企業全体の効率を高めてコストの節約を促進する貴重なデータを得ながら、利用可能なリソースを最大限に活用できるようになる。
仕事の生産性を高めるために、IoTが自動化できることはある。具体的には、人とスペースの関わり、同じ部屋にある複数台のデバイスとスペースまたは人の関わり、Microsoftの「Microsoft Exchange Server」などのバックエンドサービスや「Skype for Business」などのテレビ会議システムとスペースの関わりを自動化することが可能だ。例えば、オフィスワーカーは、使用可能なデスクやプライバシーが確保されたブースから緊急のディスカッションに使う会議室に至るまで、各自のニーズに合ったスペースを簡単に見つけることができる。また、会議室では、照明、画面、テレビ会議システムの全てが起動され、最初の出席者が到着する前から準備万端に整った状態で用意され、すぐに会議を始められる。
企業は、全てのスペースについて利用状況分析を活用できるため、部屋、備品、その他のリソースの使用頻度を把握でき、最適な設備投資と環境設定を導くことが可能になる。実際に利用者がいるかどうかによって、照明を暗くしたり、デバイスをスリープ状態にしたり、空調設備を調整したりできるため、無駄と運用コストが削減される。
このような幅広い活用方法は、ほんの始まりにすぎない。他の例を見てみよう。
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