セキュリティやストレージが重要に
「Windows 10」移行を“ほぼ完璧”に済ませるためのチェックポイント(1/2 ページ)
「Windows 10」への移行を成功させるのは大変そうに思うだろう。十分なストレージ容量を確保し、厳しいセキュリティ対策を実施し、何を避けるべきかを理解しておけばうまくいく。
映画『Remember the Titans』(タイタンズを忘れない)で、コーチのハーマン・ブーンは選手たちに「試合のあらゆる場面で完璧であれ」と要求する。例外はなしだ。
ブーンが掲げる高い目標を「Windows 10」の展開において達成するのは、恐らく困難だ。ただし適切なアプローチを取れば、IT部門は少なくとも、コーチから一目置かれる存在になれる。IT部門は、Windows 10が必要とするストレージ容量を意識し、セキュリティ対策を実施して同OSを安全に保たなければならない。
Windows 10は、もはや新しいOSではない。そのため、IT部門が完璧に近い形でWindows 10の展開をするのに必要な情報が広く出回っている。以下にそのポイントを紹介する。
併せて読みたいお薦め記事
「Windows 7」から「Windows 10」への移行について詳しく
- 「Windows 7」をあえて使い続ける人が知るべき「Windows 10」の光と影
- 「Windows 7」にしがみつく人は何を心配しているのか
- Windows 7を忘れられない人でも「Windows 10」をしぶしぶ認めざるを得ないのはなぜか
「Windows 10」のセキュリティについて詳しく
Windows 10で講じるべきセキュリティ対策
IT部門はサイバー攻撃や不正行為を阻止するために、Windows 10のセキュリティ機能を利用できる。まず強力なデータ暗号化機能を提供する「BitLocker」を有効にするとよい。次にすべきことは「グループポリシーオブジェクト」(GPO)をセットアップすることだ。GPOは、コンピュータやエンドユーザーの設定を一元管理する「グループポリシー」の集合体のことを指す。これによりIT部門は、エンドユーザーによるWindows 10の利用を定義、監視できる。さらにIT部門はパーソナルファイアウォールの「Windowsファイアウォール」を有効にするとともに、同OSを最新に保たなければならない。Microsoftが提供するセキュリティ更新プログラム(パッチ)をタイムリーに適用することで、最新の問題に対処できる。
パッチ管理やファイルチェックなどに、サードパーティーのセキュリティツールを役立てることもできる。セキュリティ上の弱点を調査する1つの方法は、オープンソースソフトウェア(OSS)の「Metasploit」のような侵入テストツールを使用することだ。Metasploitは、ネットワークやシステムに脆弱(ぜいじゃく)性がないかどうかをテストできる。またマルウェアスキャンでは、既存製品をアンインストールせずに利用できるSophosの「HitmanPro」のようなツールを使って、既存製品とともに二重スキャンをする手もある。サードパーティーファイアウォールの利用も検討に値する。利用企業が少ないファイアウォールの方が、攻撃者が標的にする可能性が低いからだ。
Windows 10のストレージの考慮点
ストレージ容量の少なさは、Windows 10の展開で発生する問題の一般的な原因の1つだ。Windows 10へのアップデートプロセスにおいて、同OSは既存のユーザーファイルを移動し、それが容量を消費する。OS自体も当然ながら容量を使用する。IT部門は使わなくなったファイルや、価値がなくなったファイルを一掃しておかなければならない。IT部門は手動で消去をするだけでなく、サードパーティーのディスク消去ツールを利用したり、データ消去サービスを使って作業を外部委託したりできる。
エンドユーザーは、使っているアプリケーションに関するデータを保存しており、ユーザープロファイルのデータと設定はレジストリに保存されている。IT部門は、エンドユーザーがアプリケーションとプロファイルをどのように使っているのか、各部門が持っているアプリケーションとプロファイルの数はどの程度かを把握し、Windows 10のために必要なストレージ容量を正確に見積もる必要がある。
仮想デスクトップインフラ(VDI)環境では、朝の始業時間帯などに多くのエンドユーザーが仮想マシンを一斉に起動することで、サーバやストレージへのアクセスが集中するブートストームが発生し、生産性の低下やエンドユーザーのいら立ちを招く恐れがある。IT部門はSSDを活用することで、起動が集中した際の大量のI/Oを高速に処理できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品レビュー
[ヴィーム・ソフトウェア株式会社] SCS評価制度を導入するだけで十分? 組織の防御力を高める活用方法とは -
技術文書・技術解説
[フォーティネットジャパン合同会社] AIランサムウェアに勝つ 自律型エンドポイント管理導入で確認すべき条件4つ -
技術文書・技術解説
[フォーティネットジャパン合同会社] LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント -
製品レビュー
[ネットアップ合同会社] 研究分野でAI活用が進まない? 真の成果につなげるデータ管理の在り方とは -
製品レビュー
[ヴィーム・ソフトウェア株式会社] SCS評価制度を導入するだけで十分? 組織の防御力を高める活用方法とは
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
2
VMware離れの決め手は“機能”以外だった 情シス109人が選んだ新基準と死角は
-
3
IBM iのブラックボックス化を打破 資産継承と進化を実現する「IBM Bob」の実力
-
4
二極化する生成AI活用 「一部の社員しか使いこなせない」をどう解消すべきか
-
5
デンソークリエイト、Excelからの移行も簡単に行えるプロジェクト管理ツールを発表
-
6
Claude Opus 5.5、GPT-6 Sol/Luna登場 情シスが迫られるモデル使い分け
-
7
「クラウドDR」4大基礎用語 クラウドバックアップやDRaaSとの違いは?
-
8
「Apple Watch」、読者の95%は「仕事で使える」、5%は何に不満?
-
9
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
10
攻撃で“大慌て”になる企業に欠けていた「サイバーレジリエンス」の視点
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
「Google Workspace」活用事例34選、先進の生成AIによる組織変革の全貌
-
2
Linuxのスキルを証明する“激推し”の認定資格はこれだ
-
3
バックアップは“取っているから大丈夫”なのか? ランサムウェア時代の備え方
-
4
ネットワーク遅延の原因、「パケットロス」の基礎知識と効果的な解決策
-
5
月1000枚の紙を削減 9年動けなかった組織が、業務改革のその先に得たもの
-
6
「改正物流効率化法対策」徹底解説 総物流費を抑制するサプライチェーン戦略
-
7
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
8
ソフトウェア開発の属人化と手戻りをどう防ぐ? 速さと品質を両立させる方法
-
9
AI活用を停滞させる「2:6:2の壁」を乗り越えるためのポイントとは?
-
10
ドラマで分かる、標的型攻撃メールの被害を受ける企業と回避できる企業の分岐点
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー