Windowsタブレットはペンでここまで変わる、ワコム「Bamboo Ink」レビュー2つのプロトコルに対応

タブレットや2-in-1デバイスの使い勝手が向上するアクティブペンは純正製品以外にも多くある。ワコムの「Bamboo Ink」は多くのWindowsタブレットで利用できるペンだ。その特徴とは。

2018年01月07日 05時00分 公開
[Ed HardyTechTarget]

関連キーワード

Windows 10 | Surface Pro


 タブレットの特徴の1つは画面に書き込めることだ。メモを取り、スケッチをし、絵を描くこともあるだろう。だが、スタイラスペンを装備していないモデルも多い。人気の高いMicrosoftの2017年モデル「Surface Pro」もその一例だ。ただし、2-in-1デバイスの多くのユーザーには、ワコムの「Bamboo Ink」がある。この製品は、幅広いWindows PCとの互換性を考慮して設計されている。

 Bamboo Inkは価格9698円(税込、以下同じ)で購入できる。

構造とデザイン

 ペン本体の断面は、円形というよりも三角形に近い。ただ、丸みがあり、とがった部分はない。長さ147ミリ、一番太い部分の直径は10ミリだ。

「Bamboo Ink」《クリックで拡大》

 Bamboo Inkは長時間の利用でも持ちやすく、握りやすい。これは表面がつるつるしていないためだろう。表面にはソフトな質感の触り心地の良い素材が採用されている。

 Bamboo Inkにはケースやバッグに取り付ける金属製クリップが付いている。PCに取り付ける磁石はない。とはいえ、競合他社のスタイラスペンの磁石も全く頼りないので、物足りなさは感じない。いずれにせよ、スタイラスペンの磁石に頼ることはお勧めしない。

ボタン

 Bamboo Inkにはボタンが2つある。1つは手元側の先端(トップボタン)に、もう1つは側面(サイドボタン)にある。

 トップボタンは、アプリケーションの起動に使う。このボタンを1回、2回、3回といずれかの回数短く押すと、「Windows Ink ワークスペース」「付箋」「スケッチパッド」「画面スケッチ」などのアプリケーションが開く。どのような押し方で何を開くかはユーザーが決めることができる。

 サイドボタンはペン本体からほとんど浮き出していない。そのため邪魔にはならない。このボタンはマウス右ボタンとして簡単に利用できる。本稿のテストで使用したSurface Proでは、Bamboo Inkはホバーをサポートするため、画面にペン先を近づけ、ボタンを押すだけでオプションメニューが開く。

ペン先

 Bamboo Inkにはソフト、ミディアム、ハードの3種類の替え芯が1つずつ付属する。ミディアムのペン先は標準装備されているため、このペン先は2つある。

替え芯のケース《クリックで拡大》

 替え芯は小さなアイテムなので、なくならないようにケースに収められている。とはいえ、ケース自体も40.6×30.4×6.3ミリと小さいため、必要なときにすぐ見つかるように置き場所を決めておく方がよい。

 ケースにはもう1つ仕掛けがある。ケースの1辺に金属製の穴がある。Bamboo Inkからペン先を取り外すには、まずペン先をこの穴に入れペンを2カ所で固定してからそっと引っ張る。爪で引っ張り出そうとすると、壊れる可能性があるのでやめた方がよい。

パフォーマンス

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

事例 Jamf Japan 合同会社

BYOD時代のIT統制強化術、事例で学ぶ安全なAppleデバイス管理

ソフトバンクロボティクスでは、働き方の変化や海外拠点の増加に対応する中で、ゼロトラストセキュリティを前提としたグローバルレベルのIT統制が必要となった。Appleデバイスを業務利用する同社は、どのようなアプローチを採用したのか。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

iPhoneやAndroidスマホを「ノートPC」に変える方法

スマートフォンの進化により、「ノートPCとの2台持ち」の必要性は薄れつつある。スマートフォンをノートPCとして使うための便利な方法を解説する。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

「在宅ワークに飽きた」を解消する“激推しガジェット”はこれだ

テレワークの普及に伴い、スムーズな仕事を実現するだけではなく、ギークの知的好奇心さえも満たすガジェットが充実している。ギークが他のギークに“激推し”したくなるガジェットを紹介しよう。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

「Galaxy S24」が予感させる“AIスマホ時代の始まり”

AI(人工知能)技術の活用が広がる中で、スマートフォンの利用はどう変わろうとしているのか。Samsung Electronicsが発表したスマートフォン新シリーズ「Galaxy S24」を例にして、“AIスマホ”の特徴を紹介する。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

iOSを危険にさらす新手口 ユーザーを脅かす「機内モード」の“わな”とは?

ネットワークからデバイスを遮断する「機内モード」。それを悪用する攻撃が見つかった。「iOS」搭載デバイスを狙うその手口と危険性とは。

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ホワイトペーパーランキング

2025/04/23 UPDATE

ITmedia マーケティング新着記事

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...