Androidデバイス管理を始める時に役立つチートシートモバイル管理担当者必携のカンペ

社内でAndroidデバイスを管理することになっても心配無用だ。本稿で紹介するチートシートをチェックし、Androidのエンタープライズ向け機能を理解して使用すれば、デバイス管理はスムーズに進むだろう。

2018年03月24日 05時00分 公開
[Robert SheldonTechTarget]

 Googleは着実に、モバイルOS「Android」にエンタープライズ管理機能を追加している。だが、ツールやテクノロジー同士の違い、IT部門がこうしたツールやテクノロジーを使ってAndroidデバイスやアプリを効果的に管理する方法については、必ずしも明確になっていない。

 本稿で示す「チートシート」(いわゆる「カンニングペーパー」)の狙いは、Androidのエンタープライズ向け機能の違いを明らかにすることにある。このチートシートを利用すれば、管理者はAndroidエンタープライズデバイス管理機能のオプションを適切に理解できるようになるだろう。

Androidデバイス管理のAPIとサービス

Device Administration API

 Googleは同社の「Android 2.2」でこのAPIを導入している。このAPIは、システムレベルでのデバイス管理機能を開発者に提供する。

 多くの企業がこのAPIの使用を継続しているが、昨今のセキュリティ要件や管理要件を満たすほどの堅牢(けんろう)性はなくなっている。例えば、暗号化されたデバイスのデバイスパスワードを安全にリセットすることはできない。管理者がパスコードを定義して、デバイスからユーザーをロックアウトすることもできない。

 そのため、Android関連の開発者は、Androidの新たなテクノロジーに移行する必要がある。GoogleはAndroidの次期リリースからは「Device Administration API」の利用を減らしていくことを計画している。

最新の各種管理API

 AndroidはGoogle公式ストアの「Google Play」エコシステムと連携するAPIを幾つか提供している。中でも特に重要なAPIの1つが「Android Management API」だ。ベンダーはこのAPIを自社のエンタープライズモビリティー管理(EMM)プラットフォームに組み込んで、Androidエンタープライズデバイス管理のプロビジョニング、セキュリティ保護、支援を行うツールを自社の顧客に提供できる。

 ITチームが強力なAndroidデバイス管理を実現するには、最新の各種APIをフル活用するEMM製品に目を向ける必要がある。こうしたEMM製品には、Googleの「Googleモバイル管理」、VMwareの「AirWatch」、MobileIronの「MobileIron EMM」、IBMの「MaaS360」などがある。

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