ビジネス向けチャットbotに何ができる? どう使う?機能と用途を探る

かつて「AOL Instant Messenger」などで人気を集めたチャットbotだが、今度は企業の業務用モバイルアプリで活躍の場を広げそうだ。

2018年04月05日 05時00分 公開
[TechTarget]
チャットbotの可能性は?《クリックで拡大》

 チャットbotというと、Microsoftの「Officeアシスタント」だった「クリッパー」や、ActiveBuddyの「SmarterChild」、MicrosoftのAI「Tay」のように紆余(うよ)曲折のあった印象が強いかもしれないが、企業の現場ではこれからさまざまな使い道がありそうだ。

 チャットbot(または単にbot)はユーザーとアプリが双方向に対話できるユーザーインタフェースだ。自然言語による入力に対応したり、機械学習や人工知能でコンテクスト情報を判断したりできるものもある。

 チャットbotはここ数年、良くも悪くも話題に取り上げられているが、その基本的な機能は、ビジネスユーザーに役立つアプリやユーザーインタフェースの一種と見なすことができる。

チャットbotの構成要素

 同じチャットbotでも、シンプルなものから複雑なものまで、さまざまなタイプがある。

 音声入力対応チャットbotには音声認識エンジンが必要だ。機械学習により音声をテキストに変換する技術は向上したが、音声をそのまま文字にするだけの単純なチャットbotもある。文字入力のみのチャットbotの場合は、音声から文字への変換は必要ない。

 自然言語処理機能を備えたタイプもある。何通りもの言い方からその意味を推論し、アプリケーションが認識できる形式に変換する。また、高度なアルゴリズムや機械学習、人工知能でコンテクスト情報を強化するものもある。

 こうした要素は、クライアント/サーバアプリケーションのライブラリや、クラウドサービスのAPIなどの形で提供する。

 これらをバックエンドで統合する方法は他のアプリケーションの場合と同様だ。抽象化層、サービスとしてのモバイルバックエンド、高速モバイルアプリ開発技術など、エンタープライズモバイルアプリ開発で使う手法の多くがチャットbotの統合にも使われる。

 チャットbotのクライアントには、モバイルアプリやWebサイトを利用できる。「Facebook Messenger」「Slack」「Twitter」、SMSなどのサードパーティーアプリからも使える点がチャットbotの大きな特徴だ。

独自のチャットbotの作成

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

隴�スー騾ケツ€郢晏ク厥。郢ァ�、郢晏現�ス郢晢スシ郢昜サ」�ス

製品資料 双日テックイノベーション株式会社

従来の電話の在り方を見直し、働き方の多様化に柔軟に対応する方法とは?

さまざまなWebシステムが使われるようになった今も、電話はやはりビジネスに不可欠なツールである。とはいえ働き方改革やDXを受け、企業における電話の在り方も大きく変わってきた。そこにフィットするソリューションがクラウドPBXだ。

製品資料 オリックス株式会社

DXで成果を挙げるための第一歩、ペーパーレス化のメリットと正しい進め方とは?

日本企業のDX戦略が遅れている要因の1つに、“守りのIT”にリソースを割かれ、“攻めのIT”に着手できていないことがある。この状況を打破するための第一歩として考えたい“ペーパーレス化”のメリットや、正しい進め方を解説する。

製品資料 株式会社スタディスト

「そのマニュアル、本当に見られている?」 活用されるマニュアルのポイント

業務マニュアルは使われて初めてその効果を発揮するが、そもそも見られていないことから、業務課題を一向に解決できないという企業は多い。“活用されるマニュアル”を作成・共有するには、どんなポイントを押さえるべきか。

製品資料 株式会社スタディスト

現場で使われないマニュアルと決別、活用されるために必要なコツとは

マニュアル作成において、90%以上の組織がビジネスソフトを利用しているが、それでは活用されるマニュアルへのハードルは高い。きちんと現場に使われるマニュアルにするために、ノウハウを把握しておきたい。

製品資料 株式会社スタディスト

DXの推進を阻む「移行コスト」を解消し、新規ツールを浸透させるには?

あらゆる業界でDXの取り組みが加速する一方で、成功を実感している企業は1割にも満たないという。最大の障壁となる「移行コスト」を解消し、新規ツールを「誰にでも使える」状態にするための方法を探る。

郢晏生ホヲ郢敖€郢晢スシ郢ァ�ウ郢晢スウ郢晢ソスホヲ郢晢ソスPR

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...