最先端のUI(ユーザーインタフェース)を築き上げるには、ラピッドプロトタイピングプロセスが欠かせないという。その理由について話を聞いた。
カーネギーメロン大学のコンピュータ科学者で、Future Interfaces Groupのディレクターを務めるクリス・ハリソン氏は、最先端のUI(ユーザーインタフェース)開発に取り組んでいる。同氏が率いるチームが開発している革新的なプロジェクトには、乱数表や人間の皮膚さえも入力面に変える「OmniTouch」や「Skinput」などがある。
費用をかけずにテクノロジーを構築して、ユーザーに操作してもらい、フィードバックを受け取るのが「ラピッドプロトタイピングプロセス」(以下、ラピッドプロトタイピング)だ。これは、ハリソン氏の研究には不可欠な手法だ。本稿では、同氏のチームがラピッドプロトタイピングを重視している理由について聞いた。またラピッドプロトタイピングを「スキルセット」ではなく「作業精神」と見なしている理由も確認した。
――数年前のプレゼンテーションで、ラピッドプロトタイピングが研究の鍵だと述べられました。今もその考えは変わりませんか。
クリス・ハリソン氏(以下、ハリソン氏) 今も変わらない。「ラピッドプロトタイピング」と「研究」は、少なくとも私の分野ではほぼ同じ言葉だと思っている。この分野では、人間がテクノロジーに触れ、操作し、何らかのエクスペリエンスを得なければならない。そのためデバイスの使い心地やエクスペリエンスの感触が大変重要になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
専門知識が不要で従来のデータベースの操作から管理まで行えるノーコードWebデータベース。製品の多様化が進む中、自社に最適な製品をどう選べばよいのか。ユーザーレビューから主要製品を比較し、選定のポイントを探る。
物流向けアプリケーションの開発を行うMeeTruckでは、アジャイル開発でPDCAをスピーディーに回すことで、業界での支持を拡大している。そんな同社の躍進を支えているのが、豊富なAPIを誇るコミュニケーションプラットフォームだ。
斬新なアイデアで人気を博すレシート買い取りアプリ「ONE」を提供するWEDでは、認証機能の開発工数を削減すべく、あるクラウドコミュニケーションAPIを導入した。SMS認証機能の実装をわずか2日程度で実現した同ツールの実力を紹介する。
アナログで非効率な業務が多く残る建設現場では、デジタル化によるプロセス改善が、喫緊の課題となっている。現場DXを推進する具体的な方法を提案するとともに、ノーコードツールの導入で大きな成果を収めた事例を紹介する。
ビルメンテナンス事業を展開する裕生では、全社的にDXへの意識が低く、従業員の意識改革に課題を抱えていた。そこで、取り組みの契機とすべくノーコードツールを導入。業務アプリの活用により現場の業務はどのように変化したのだろうか。
なぜ、「kintone」が大企業の「Fit to Standard」に効果的なのか (2025/3/7)
ノーコードは、負の遺産であるアナログ業務をなくせるのか (2024/11/12)
手間もコストもかかるGUIのテストはどうすれば自動化できるのか (2024/6/4)
「システム内製化」が失敗しがちなのはなぜ? “従来のやり方”では駄目な理由 (2024/5/15)
金融機関のモダナイゼーション 最適解に導くには (2024/3/29)
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。