Apple、Google、Samsung、Microsoftが提供するモバイルデバイス自動登録機能の違いゼロタッチプロビジョニングはAppleだけじゃない(1/2 ページ)

モバイルデバイスの登録には課題が伴う。特に大企業では難しくなる。そこで、この登録プロセスを自動化し、IT部門が重要なタスクに専念できるようにするソフトウェアについて考えてみる。

2018年07月10日 05時00分 公開
[Robert SheldonITmedia]
画像 さまざまなデバイスを上手に管理する方法とは

 企業内にあるデバイスの数が多くなるにつれ、デバイスの登録にかかる手間も時間も増え、不満がたまっていく。この登録を自動化できれば、こうした面倒ごとの多くが緩和される。

 自動化しない場合、IT部門はデバイスをいちいち探して、手作業で構成することになる。それも、リソースが大量に使われる複数の現場作業もこなしながらだ。IT部門は、ユーザーにWebサイトを教えて、モバイルデバイス管理(MDM)クライアントソフトウェアをダウンロードするよう依頼する。ユーザーはMDMサービスを使い、定められた手順に従ってデバイスを接続し、登録をする。だが、単純極まりないこのようなプロセスでも、IT部門にサポート要請が殺到する可能性がある。

 デバイスの自動登録プロセスは、デバイス登録の手作業のほとんどを取り除き、セキュリティを確保するのに必要なポリシーを使って、確実にデバイスを設定する。大半の場合ユーザーは、自動設定のおかげで、ほんの少しの基本手順を実行すればよい。登録が簡単かつ迅速になり、管理のオーバーヘッドが抑えられるだろう。

 自動登録機能は、モバイルデバイス管理基盤で利用できる複数の中核となるサービス(コアサービス)に応じて異なる。こうしたコアサービスには、Appleの「Device Enrollment Program」(DEP)、Googleの「Zero-touch enrollment」(ZTE)、Samsungの「Knox Mobile Enrollment」(KME)などがある。Microsoftも同社の「Windows 10」搭載デバイスの登録を簡素化する独自のサービスを幾つか提供している。

Apple Device Enrollment Program

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news167.jpg

企業の生成AI活用 なぜ日本は米国に追い抜かれたのか?
PwC Japanグループは日米両国で実施した「生成AIに関する実態調査」を基に、日本企業と米...

news012.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2024年10月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news167.jpg

堀江貴文氏のラジオ局と業務提携 売れるネット広告社がマス媒体に進出
売れるネット広告社は、実業家の堀江貴文氏が代表取締役会長を務める福岡県のラジオ局CRO...