SaaS型電子カルテ、各社の特徴は バックアップ機能や操作性で差別化国際モダンホスピタルショウ展示から3製品を紹介

保健、医療、福祉分野の製品・サービスに関する総合展示会「国際モダンホスピタルショウ2018」。本稿では、SaaS型電子カルテに関する注目の展示をピックアップして紹介する。

2018年07月23日 05時00分 公開
[上田 奈々絵TechTargetジャパン]

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 2018年7月11日〜13日に東京ビッグサイトで開催された「国際モダンホスピタルショウ2018」。本稿ではその展示を基に、アプリケーションと診療データをデータセンターで管理し、インターネットを経由して利用するSaaS型電子カルテを紹介する。

Bizひかりクラウド Future Clinic 21 ワープ:クラウドと院内で同時にデータをバックアップ

画像 手書きとスタンプ機能(右上)が使える

 NTT東日本の「Bizひかりクラウド Future Clinic 21 ワープ」は診療所向けの電子カルテだ。ペンタブレットでタッチ入力や手書き入力ができ、紙カルテのような感覚で使用できる。よく使うシェーマや様式を登録したスタンプ機能も、スピーディーな入力を支援する。

 電子カルテのアプリケーションおよびマスターデータ(医薬品や病名をまとめたデータベース)はNTT東日本データセンターのクラウド基盤に存在し、光回線「フレッツ光ネクスト」を介して院内端末とやりとりする。電子カルテ自体のデータ原本は院内に設置したNAS(Network Attached Storage)で保管し、バックアップは同データセンターで自動保存する。ネットワーク障害などでデータセンターとの通信ができなくなった場合には、院内NASのデータから電子カルテを起動し、オフライン環境で利用することもできる。日医標準レセプトソフト(ORCA)や予約システム、画像ファイリングシステムなどの、外部アプリケーションとも連携可能。

 サービス利用料(税別)は、初期費用(工事料)が2000円、基本利用料(端末1台利用時)が月に1万9000円、端末追加利用時は1台につき別途、月3000円。その他、接続回線、ルーター、クライアント端末、ストレージが必要となる。

Open-Karte Cloud:有床診療所に必要な機能がパッケージに

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