MicrosoftがWindows 7のサポートを終了する前にWindows 10へ移行するユーザーが増えたことに伴い、PCの出荷が伸びている。
米Gartnerがまとめた2018年第2四半期の統計によると、PC市場は6年ぶりに前年比で成長に転じた。世界のPC出荷台数は第2四半期の合計で6210万台となり、前年同期比で1.4%増加した。
この成長は、主に法人市場で企業がWindows 7からWindows 10へ移行する一環として、古いハードウェアをアップデートしていることに起因する。
「2018年第2四半期のPC出荷の伸びは、法人市場の需要に起因しており、コンシューマー市場の出荷減少によって相殺された」。Gartnerの主席アナリスト、キタガワ・ミカコ氏はそう解説する。
「コンシューマー分野では、PCユーザーの行動の変化が、今も市場の成長に影響を及ぼし続けている。一般消費者がスマートフォンを使って行うソーシャルメディアのチェックや予定確認、銀行取引や買い物といった日常の作業はさらに増え、それがコンシューマー向けPCの必要性を薄れさせている」(同氏)
Gartnerによると、PC出荷は全地域で前年を上回った。PC業界にとっては朗報だが、PC市場で業界の復活を宣言できるほど安定した兆しはまだ見えていないとGartnerのアナリストは指摘する。
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