エッジコンピューティング、クラウド、IoT(モノのインターネット)により、企業がその境界で生成する情報全てを保管、分析、管理する方法が変わってきている。
ストレージの集約はいつでも企業の関心事だ。リモートオフィスの小型サーバ内や、企業のノートPC内など、企業の先端(エッジ)にどのようなストレージが存在しているか。その把握と管理が重要とされていた。そうしたストレージにあるデータが企業の宝となり得るからだ。そこで気になるのはセキュリティリスクだろう。
現在、クラウドによって古くからのシステム構成(アーキテクチャ)が覆されている。特にIoTやインダストリアルIoT(IIoT)に関連する部分が大きい。エッジ自体の重要性が増し、膨大なデータの源泉になっている。そして、そうしたデータの全てではないが、その一部は非常に有益なことがある。そのため、IoTとIIoTデータ用のストレージが注目を集め始めている。
例えば、数千台のビデオカメラが生み出す膨大な量のデータによって、多くの街の治安が保たれている。他の領域でも、多数の計測器が組み込まれた機関車や航空機、農業からも驚異的な量のデータが生み出されている。農業では、土壌センサーによる支援のおかげで農業者が肥料や農薬散布の調整をしたり、正確に水まきしたりできる。それだけのデータがあると、従来の集約型ストレージでは手に負えない可能性がある。そうしたことから、データの発生元で前処理と分析を行い、データの一部のみを集約管理することが試されている。
だが、企業エッジで生成されるデータの多くは大した価値がない。そこからは何も証明されない。
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