Apple、Google、Samsungに医療記録の管理を任せて大丈夫か?アプリの利用増加で懸念

米国では、モバイルデバイスを用いて自身の医療記録にアクセスする利用者が増えている。だが、こうしたデバイスに保管される医療データのセキュリティとプライバシーに懸念する声もある。

2018年12月11日 05時00分 公開
[Reda ChouffaniTechTarget]

 Apple、Google、Samsung Electronicsがスマートフォン市場での優位性を利用して医療関連のアプリとサービスの導入を決めた。これらの企業のデバイス利用者が数百万人に上ることから、この決定当時は患者エンゲージメント(患者自身が自ら積極的に治療について学習し、最適な医療を選択して関与すること)が増加することが予測された。これらの企業は数年にわたってモバイル市場を支配している。そのため、自社ユーザーに医療アプリを提供することで、その立場を利用してアプリからメリットを獲得し、付加価値を高めてより多くの顧客をひきつけることができる。ただし、モバイルデバイスでの医療データの利用増加は、医療記録のプライバシーに対する深刻な懸念を引き起こしている。そして、こうしたセキュリティに関する疑問が、モバイルデバイスに自身の医療データを保管するかどうかという患者の選択に影響を与える可能性がある。

普及しなかった個人医療記録(PHR)プラットフォーム

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...