サーバと共に社会人生活を過ごした著者が語るIAサーバ進化の歴史。未来のサーバはどうなっているのだろうか。
前回「『サーバが不安定になると自分も不安定になった』 安定稼働までの長い道のり」はIAサーバの登場からクラスタリング技術の登場までを紹介した。第2回となる今回は、ブレードサーバ登場によって加速するサーバの集約に関する話題から、これからのサーバについての展望までを紹介する。
IAサーバが普及した当初「1システムにつき1台のサーバ」が普通だった。その後、サーバ群と共有ストレージをLANで接続する「クラスタリング」や、サーバ、ストレージ、バックアップ装置をFC(ファイバーチャネル)で接続する「SAN」(Storage Area Network)などが登場して変化が起きた。1つのシステムに必要な、サーバやストレージといった機器が増えたのだ。それに伴って機器と機器をつなぐケーブルも増加傾向にあり、機器の増設やメンテナンスのときは、スパゲティのように絡み合ったケーブル群を縫ってどこに接続すべきか、どれを外すべきか、間違えないように内心ヒヤヒヤしたものだ。
こうした中「増設作業やメンテナンスが不便だ」「機器の数が増え過ぎて置き場所がない」といった課題を改善する目的もあり、市場では機器、特にサーバの集約が求められるようになった。そこで登場したのがブレードサーバだ。ブレードサーバは「エンクロージャー」もしくは「シャシー」といわれる筐体に、横長の形状をしたサーバの本体を複数組み込む形になっている。このため、増設のたびに少なくないスペースを必要とした従来型のIAサーバと違い、少ないスペースに複数のサーバを設置できるようになった。
ブレードサーバのサーバ本体はメモリやCPU、(OSを格納するための)HDDを中心に構成されている。電源やファン、外部インタフェースはサーバ本体には含まれず、それぞれ個別にエンクロージャーへ接続し、共有する仕組みだ(図1)。モジュール同士の結線や通電には断線のリスクがあるケーブルを利用せず、バックプレーン(回路基板の一種)で実現する形となった。
ブレードサーバの進化とともに、同時期に台頭したもう一つの技術として「仮想化技術」について触れておこう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
データ環境の急変は、企業のストレージ課題を複雑化させている。性能や拡張性、データ保護、分散環境の一元管理、コスト最適化など、自社の課題に合わせた製品・サービスをどう見つければよいのか。それに役立つ製品ガイドを紹介したい。
フラッシュアレイ導入を検討する際、既存のリモートストレージデバイスからのデータインポートは気になる点の1つだ。そこで本資料では、最小限のダウンタイムでデータ移行できるフラッシュアレイ/ハイブリッドアレイ製品を紹介する。
近年、企業に蓄積されるデータが爆発的に増加しており、新たなストレージシステムへのニーズが高まっている。そこで、中小規模のニーズをカバーする、フルSSDおよびSSD/HDDハイブリッドのシンプルなブロックストレージを紹介する。
近年のSANストレージには、データの保護と可用性を確保することが求められている。そこで登場したのが、SAN専用のオールフラッシュアレイだ。本資料では、99.9999%を超える高可用性を実現する同ストレージの実力を紹介する。
ビジネスの成否を左右する要素として、データの重要性がかつてないほど高まっている。これに伴い、データ基盤としてのストレージの役割も一層注目されている。本資料では、多様かつ高度なニーズに応え得るストレージ製品の特徴を紹介する。
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...