サーバと共に社会人生活を過ごした著者が語るIAサーバ進化の歴史。そこから何が見えるか。
サーバに関する最近のトレンドといえば、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)が代表的だ。オールインワンという特徴だけではなく、さまざまなオプションが付き、ビジネスでの利用範囲が広まっている。
IT担当者にとって、仮想化基盤導入の選択肢が増えるのは喜ばしい。だが結局、どの機能や性能が必要なのか判断が難しくなるというジレンマもある。
そこで本稿では「温故知新」という言葉に倣い、サーバがまだ不安定で安定稼働せず、サーバとともに自分自身が不安定になっていた頃を思い出してみる。サーバの機能や性能を判断するヒントをサーバの歴史から探ってみようというわけだ。これまでどのような需要に対して、どのような機能や性能が追加されてきたのかを知ることで、現在のトレンド、今後の動向が見えてくるだろう。
1950年代のサーバ事情は「メインフレーム」中心で、各ハードウェアベンダーが自社でCPUやOSを開発していた。価格も機種によっては数億円など非常に高く、企業にとって“コンピュータは高根の花”という時代だった。
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