機能性や拡張性、使いやすさに後押しされ、企業はハイパーコンバージドインフラ(HCI)を採用する方針を取りつつある。実際に導入してみてわかったHCIの魅力的な機能について市場調査結果と併せて説明する。
データセンターの機器やシステムを購入する担当者の間でにわかにハイパーコンバージドインフラ(HCI)が、人気を集めている。データセンター担当者は、これまで複数の製品の中から個々に選び、組み合わせるといった非常に手間がかかる作業をしていた。ストレージやシステム構築および仮想化を単一のプラットフォーム(システム基盤)で導入できるHCIのメリットはデータセンター担当者にとても魅力的に映るのだろう。
TechTarget調査レポート(TechTarget Research)によると、HCIを試す理由は、スピード、シンプルであること、コスト削減が上位に挙がる。回答者は具体的に、調達のしやすさ、導入時間、シンプル化されたインフラ、統合によるコストの削減、管理の合理化、単一のベンダーから調達することによる技術サポート負担の軽減を、HCI製品を導入する筆頭の理由として挙げた。
米市場調査会社IDCの報告では、HCI製品市場は2017年第1四半期で前年同期比65%の伸びを示した。売上高は6億6500万ドルに達し、HCIはコンバージドインフラ市場全体の4分の1近くを占めた。
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