法人向けツールとの連携も
Lenovo「ThinkReality A6」はAR/VR市場で「HoloLens 2」の対抗馬になるか?
LenovoはAR(拡張現実)ヘッドマウントディスプレイ「ThinkReality A6」を発表した。業務に使用することを念頭にコスト効率の高い設計になっている。
Lenovoは新製品「ThinkReality A6」(以下、A6)で独自のAR(拡張現実)テクノロジーを法人向けに展開する。
2019年5月13日開催の年次カンファレンス「Accelerate 2019」でLenovoが発表した内容によると、A6は業務用ARアプリケーションの使用を目的として開発したヘッドマウントディスプレイ(HMD)だ。エキスパートによる作業指示の表示や修理時間の短縮、エラー削減、複雑なワークフローの効率化、トレーニングの質の向上、コスト削減に役立つという。
A6は「ThinkReality」というLenovoのAR製品群の一製品という位置付けだ。ThinkRealityはハードウェア機器に加え、ARとVR(仮想現実)のアプリケーションを構築、展開、管理するための法人向けソフトウェアで構成される。
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ThinkReality A6の製品概要と「HoloLens 2」との違い
A6はARベンダーLumusの光導波路技術を採用し、ディスプレイ解像度1080p(1920×1080ピクセル)、視野角40度を実現する。QualcommのSoC(統合型プロセッサ)「Snapdragon 845」と、Intel子会社MovidiusのVPU(Visual Processing Unit)を搭載して電力効率を高めている。VPUは、画像処理に特化したプロセッサだ。
操作には音声やジェスチャー、凝視の他、ユーザーの位置ではなく向きだけを検知する「3DoF」(DoF:Degree of Freedom)形式のハンドコントローラーを使用できる。深度センサーやVPU、13MピクセルのRGBカメラ、2つの魚眼カメラ、慣性計測装置を搭載し、3次元(3D)映像表示、空間マッピング、デジタル情報オーバーレイ、物体認識ができる。
重量は380グラム。取り外し可能な6800mAhのバッテリーで最大4時間の連続使用が可能だ。
A6は、Microsoftが2019年2月24日(中央ヨーロッパ時間)にAR向けHMDとして発表した「HoloLens 2」に対抗する製品になりそうだ。HoloLens 2はQualcommのSoC「Snapdragon 850」とMicrosoft独自のホログラフィック(空間に「ホログラム」と呼ばれる3D映像を投影する技術)の処理装置を採用し、2K(横2000ピクセル程度の解像度)のホログラムを表示する。HoloLens 2はIoT(モノのインターネット)向けLinuxディストリビューション「Azure Sphere」と、IoTに必要な機能をまとめたIoTプラットフォームの「Azure IoT」を使用して、プロジェクトをクラウドや各種機器に保存できる。クラウド形式の業務アプリケーション群「Dynamics 365」に含まれるアプリケーションであり、現場作業者のHoloLens 2の映像を遠隔地へ転送する「Dynamics 365 Remote Assist」もある。
A6の販売価格やリリース予定日は、現時点では未公表だ。
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