セルフサービスBI導入、3つの「しくじり」を避けるための原則意外と簡単

セルフサービスBIは企業の全員に大きな変化をもたらす可能性がある。本稿では、導入を容易にするために心に留めておくべき原則を紹介する。

2019年06月24日 05時00分 公開
[Rick ShermanTechTarget]
画像 《クリックで拡大》

 セルフサービスBI(ビジネスインテリジェンス)の導入が失敗しがちなのはなぜだろう。理論的には、セルフサービスBIはさまざまな問題の答えになる。だが、最終的に失望を感じる企業が少なくない。データの量に圧倒され、有益な情報が得られずに悩んでいる。洞察を得ることができず、データの混乱と無秩序状態が生じている。

 セルフサービスBIツールを初めて導入する企業は、次に挙げるシナリオのいずれかに陥る傾向がある。

  1. 複数のセルフサービスBIツールを評価してそのうち1つを購入し、全社規模で導入する。だが、大半の従業員がすぐにスプレッドシートの利用に逆戻りする。
  2. 少数の従業員はセルフサービスBIツールを自力で習得して成果を出す。ただし、それ以外の従業員は既存のレポートやスプレッドシートの利用を続ける。
  3. 全社規模で多くの従業員がセルフサービスBIツールを利用している。だが、運用がサイロ化している。そのため、各事業部門が、他の部門とは異なる独自の数値を生み出している。

 シナリオ1と2では、従業員がスプレッドシートの利用を続けているため、重要データを含むスプレッドシートが無秩序に複製され、最新データの在りかが不明瞭になる「データシャドーシステム」(別称「スプレッドマート」)が生まれる。シナリオ3では、セルフサービスBIツールがデータシャドーシステムと同様の問題を生み出す。どのシナリオも、完全に混乱した無秩序状態になっている。

適切なセルフサービスBIツールをどう選べばいいのか

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...