「Windows 10 Enterprise 2019 LTSC」で強化された管理機能、何が変わった?「Windows 10 Enterprise 2019 LTSC」ガイド【後編】

「Windows 10 Enterprise 2019 LTSC」は、デスクトップの展開と管理に関する機能を強化した。新たにできるようになったことを解説する。

2019年08月08日 05時00分 公開
[Robert SheldonTechTarget]
画像

 Microsoftは「Windows 10」の企業向けエディション「Windows 10 Enterprise」のLTSC(長期サービスチャネル)バージョンである、「Windows 10 Enterprise 2019 LTSC」(以下「2019 LTSC」)を2018年末にリリースした。LTSCは、2〜3年ごとに新バージョンが登場するWindows 10のサービスモデル(OS更新モデル)だ。前編「『Windows 10 Enterprise 2019 LTSC』は、半期チャネル(SAC)と何が違うのか?」、中編「『Windows 10 Enterprise 2019 LTSC』のセキュリティ機能強化、何が変わった?」に続く本稿は、2019 LTSCの管理機能に焦点を当てて解説する。

Windows 10 Enterprise 2019 LTSCの管理機能

 2019 LTSCは、Windows 10デバイスの展開と管理に関する機能を強化した。デバイスライフサイクル管理サービスの「Windows Autopilot」は、Windows 10のデプロイ(配備)を効率化する。デバイス管理ツール「Microsoft Intune」と併用すれば、IT担当者がWindowsのイメージファイルを事前に作成して導入しなくても、エンドユーザーにWindows 10デバイスをデプロイできる。

 2019 LTSCに含まれるコマンドラインユーティリティー「mbr2gpt.exe」は、ディスク内のデータを変更したり削除したりせずに、ディスクのパーティション管理の仕組みをマスターブートレコード(MBR)形式からGUIDパーティションテーブル(GPT)形式へ変換する。MicrosoftはOSのインストールやアンインストールといった操作ができるツール「展開イメージのサービスと管理」(DISM)の新しいコマンドも追加した。

MDMなどのデバイス管理も強化

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news078.jpg

生成AIへの期待値の変化 DeepSeek台頭がマーケターに突きつける課題とは?
AI 生成の広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス結果重視で非...

news128.png

2024年に視聴者が検索したテレビCM 2位は中国のあのEVメーカー、1位は?
2024年にテレビCMを通して視聴者が気になりWeb検索したものは何だったのか。ノバセルが発...

news078.jpg

Googleの広告収益成長が鈍化、中国のアレが原因?
YouTubeなどのプラットフォームの成長率は、米国の選挙関連支出の急増にもかかわらず低迷...