Dockerをバックアップする円滑な手順を用意すべき理由はたくさんある。最も分かりやすいのは不測の事態に備えるためだ。サーバに障害が起きると、データセンターは機能停止に追い込まれる。コンテナやボリュームのコピーを確保しておけば、問題が発生しても迅速な対応が可能になる。
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Dockerはその性質上、予測不能な動きをすることがある。バックアップはこうした動きをうまく乗り切るのにも役立つ可能性がある。あるコンテナで異常が発生して通常の対応策が機能しなくなったとしても、バックアップがあれば、機能することが分かっている時点のバージョンに即座に戻すことができる。
コードベースを以前のバージョンに戻す必要がある場合、コンテナのバックアップがあれば全体のプロセスが明らかにシンプルになり、ビルドを作成し直す手間が掛からない可能性がある。
Dockerは、あるレベルでは仮想化を大幅にシンプルにする。だが、そうしたシンプルさが複雑さの大部分を覆い隠してしまう。
Dockerのバックアップを話題にするときは、話題を正確に絞り込むと分かりやすくなる。Dockerは、抽象化の層を多数重ねた大規模なプラットフォームで、この各抽象化層をバックアップの対象にできる。
厄介なのは、これらの抽象化レベルがDockerのエディション間で異なる点だ。「Docker Enterprise Edition」(Docker EE)は「Docker Community Edition」と微妙に異なる。そのため本稿ではDocker EEを扱うものとする。
例として、クラスタ構成、アクセス制御、認証管理などを処理する「Universal Control Plane」(UCP)を考える。これがDockerの中核を成す、適切に調整されたエンジンだと考えると、このバックアップを定期的に取っておきたいのはほぼ間違いないだろう。これを一から再構築するのはお勧めできない。
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