暗号化通信に使用される代表的な鍵交換アルゴリズムが「Diffie-Hellman方式」(DH法)と「RSA方式」だ。それぞれの方式がどのような場面で使われているのかを紹介する。
暗号化通信のための鍵を安全に交換するには「鍵交換アルゴリズム」を利用する。代表的な鍵交換アルゴリズムが「Diffie-Hellman方式」(DH法)と「RSA方式」(Rivest-Shamir-Adleman)だ。DH法およびRSA方式の違いを説明した前編「鍵交換の2大アルゴリズム『Diffie-Hellman』『RSA』 何が違い、どちらが安全?」に続き、これらの鍵交換アルゴリズムが用いられる場面と、それぞれの場面でどちらの方式が適しているのかを解説しよう。
「どちらが優秀か」という観点で見ると、それぞれの鍵交換アルゴリズムには長所と短所があり、適切な使い方がある。さまざまな暗号化方式がこの2つの鍵交換アルゴリズムのうちいずれかを選べる仕組みを持っている。例えばインターネット通信の暗号化プロトコル「SSL」(Secure Sockets Layer)のバージョン3.0では、使用する鍵交換アルゴリズムを選択できる。SSLサーバ証明書を使用して暗号化通信をする場合はRSA方式を用い、SSLサーバ証明書を使用せずに暗号化通信をする場合はDH法を用いる、といった具合だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
D2C事業の約7割が失敗する理由 成功企業との差はどこに?
クニエがD2C事業の従事者を対象に実施した調査の結果によると、D2C事業が成功した企業は...
企業のSNS活用実態 最も使われているのはX? Instagram?
企業はSNSをどのように活用しているのか。調査PRサービスを提供するPRIZMAが、最も使われ...
日本のモバイルアプリトレンド2025 クロスデバイス戦略とMMMの重要性とは?
急速に進化するモバイルアプリ市場においてAIと機械学習の活用が本格化し、マーケティン...