「Commvault」と「Veeam」とは? 2大バックアップ製品の長所と短所「Commvault」と「Veeam」を徹底比較【前編】

データの損失は事業継続性の観点で企業にとっては致命的になる。そこで役立つのがバックアップ/リカバリー製品だ。その主要ベンダーCommvault SystemsとVeeam Softwareの製品の違いを探る。

2020年06月04日 05時00分 公開
[Brien PoseyTechTarget]

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 データの損失はあらゆる企業にとってリスクになる。データをオンプレミスのITインフラに保存しているか、クラウドサービスに保存しているかは関係ない。データの損失は、ハードウェアの障害やエンドユーザーの操作ミスによって起きることもあれば、マルウェアへの感染など悪意ある攻撃によって起きることもある。自社のデータを適切に維持管理するために重要なことは、頻繁にバックアップを取ることだ。

 本稿は、企業向けのバックアップ/リカバリー製品として定評がある、Commvault SystemsとVeeam Softwareの下記の2製品を比較し、相違点を紹介する。両製品は何が違い、それぞれの長所と短所は何だろうか。

  • Commvault Complete Backup & Recovery
  • Veeam Availability Suite

 Commvault Complete Backup & RecoveryもVeeam Availability Suiteも、完成度、信頼性、機能性の高いバックアップ/リカバリー製品だ。両製品は多くの類似した機能を備えているが、それぞれ独自の機能もある。

 バックアップと重複排除の対象が広いことが、Commvault Complete Backup & Recoveryの特徴だ。例えば「Google Cloud Platform」や「Oracle Cloud Infrastructure」のストレージサービス、オープンソースの「Xen」などのハイパーバイザーともシームレスに連携できる。

 Veeam Availability Suiteは、豊富な自動化の機能を備えていることが特徴だ。ただしDR(災害復旧)用の自動化製品「Veeam Availability Orchestrator」の併用が必要な自動化機能が少なくない。

CommvaultとVeeamの長所・短所

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