PCやゲーム機、Androidスマホに対応しており、さまざまな使い方ができるVissles-M。実際の使用感や動作、使ってみて分かったことなどをお知らせする。
Visslesのモニターはオフィスと同じようにデュアルスクリーンを実現するためのものだった。だが、このモニターは「オフィスに出社できない」人々にとって優れた製品になっている。
「Vissles-M 15.6インチタッチIPSパネルモバイルモニター」(以下Vissles-M)の価格は199ドル(約2万1000円)だ。持ち運び可能な外付けタッチスクリーンモニターとして機能し、PC(Windows、macOS、Linux)、Androidスマートフォン、「Nintendo Switch」「プレイステーション4」(PS4)、「Xbox」に対応する。Nintendo SwitchとPS4を除く機器で試してみたが、いずれも良好な結果を得た。
Vissles-Mの正味重量は620グラム(訳注)。解像度は1920×1080ピクセルだ。2つのフルサイズのUSB Type-C端子と1つのミニHDMI端子を備えており、両端子に接続するケーブルも付属する。
訳注:翻訳記事作成中に本製品のマイナーアップデートがあり、重量は0.58グラムになった。
また、電源と「戻る」機能を兼ねたボタン、OSD(On Screen Display)メニューボタンと3.5ミリオーディオジャックも装備する。OSDメニューボタンにより、明るさ、色、ボリュームを調整できる。OSDメニューのコマンドを入力して制御することも可能だ。
Visslesはこのモニターに高品質と感じられる素材を使っている。Vissles-Mは薄型で、最も薄い部分は約5.3ミリ、最も厚い部分は約9.7ミリだ(いずれもカバー非装着時)。磁石による着脱式の保護カバーは、背後に回すとスタンドとしても利用できる。
Vissles-MをAndroidスマートフォン(「HUAWEI Mate 20」)に接続したところ、うまく機能することが分かった。スマートフォンのタッチ操作は、Vissles-Mにそのまま変換される。つまり、スマートフォンがタブレットに変わるということだ。ほとんどの場合その操作は着実に行われ、ルック・アンド・フィールも変わらない。
スマートフォンの画面はVissles-Mの中央に全く同じサイズで縦長に表示される。だが、水平に表示されるアプリ(英国放送協会の「BBC iPlayer」や映画など)を開くと、自動的に全画面表示に切り替わる。Vissles-Mはゲームをプレイする際にその真価を発揮する。「Asphalt 9 Legends」(日本では「アスファルト9:Legends」)と「8 Ball Pool」を試してみたところ、スマートフォンをテーブルに置いたままタブレットの全画面モードでゲームをプレイすることができた。画面の応答性は非の打ちどころがなく、大画面での操作性も素晴らしかった。
スマートフォンにワイヤレスキーボードとマウスをつないで、デスクトップスタイルのインタフェースも試してみた。Vissles-Mを外部電源につなぐとスマートフォンを充電する外部電源としても機能する。外部電源を接続しないVissles-MをAndroidスマートフォンにつなぐと、Vissles-Mは自動的に省エネモードに入る。ディスプレイの明るさが50%を上回ると再起動される。
タッチスクリーン操作は「Surface Pro 4」に接続しても適切に機能した。当然のことだが、タッチスクリーンに対応していないPCにVissles-Mをつないでも「魔法のように」タッチスクリーンが機能するわけではない。
Vissles-Mは接続先の電源を利用する。そのため、PCのマイクロHDMI端子につなぐ場合は電源用にUSB Type-C接続も必要になる。
「2台目のモニターを用意すると生産性や一般的なコンピューティングの快適性の点で、最高のROIを得られる可能性がある。Microsoftの研究センターの調査結果によると、コンピューティング環境にモニターを追加すると(タスクの種類によっては)生産性が9~50%向上する可能性があるという」(Visslesの広報資料より)
Vissles-Mは、ノートPCをデュアルスクリーンにしたい働き過ぎ社員に適している。スマートフォンに映画を取り込んで、それを外出先で大画面で楽しもうとしている幹部社員にも便利だろう。家族がいてテレビを独り占めできない人がXboxの専用モニターを手に入れるチャンスかもしれない。全体としては、マニュアルを読まなくても直感的に利用できる優れた品質の素晴らしい製品だ。
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