「Microsoft 365」で多要素認証(MFA)を使う方法とは? 「Azure AD」を活用多要素認証で「Microsoft 365」を安全に使う【前編】

強固な認証を実現する多要素認証(MFA)を「Microsoft 365」で利用するためには、何をすればよいのか。「Azure Active Directory」の設定による実現方法を解説する。

2021年01月25日 05時00分 公開
[Peter van der WoudeTechTarget]

 OSやオフィススイートといったMicrosoft製品群をサブスクリプション形式で利用可能な「Microsoft 365」のアカウント侵害を防ぐ方法は幾つかある。強力なパスワードに関する従業員トレーニングを実施したり、パスワード規則を設定したりすることが例として挙げられる。

 アカウント侵害を軽減する効果的な方法の一つは、多要素認証(MFA)を導入し、攻撃に対する防御を追加することだ。MFAは、

  • IDやパスワードといった知識要素
  • トークンやICカードといった所有要素
  • 指紋や虹彩といった固有要素

などさまざまな認証要素を組み合わせることができる。これにより脆弱(ぜいじゃく)なパスワードを使う場合でも、アカウントやデータが無防備になることを阻止する。本連載はMicrosoft 365でMFAを使う方法を解説する。

 Microsoft 365でMFAを利用とする方法として、Microsoftは3つの選択肢を提供している。

方法1.Azure ADのセキュリティ設定

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news175.png

製造業の8割が既存顧客深耕に注力 最もリソースを割いている施策は?
ラクスは、製造業の営業・マーケティング担当者500人を対象に、新規開拓や既存深耕におけ...

news105.jpg

「生成AIで作った広告」が物議 そのとき、コカ・コーラはどう動いた?
生成AIを広告制作に活用し、議論を呼んだCoca-Cola。この経験から何を学んだのか。

news028.jpg

新規顧客獲得と既存顧客のLTV向上、それぞれのCRO(コンバージョン率最適化)について
連載第4回の今回は、新規顧客の獲得と既存顧客のLTV(顧客生涯価値)、それぞれのCRO(コ...