医療機関を狙うランサムウェア攻撃はコロナ禍の影響もあり激化する一方だ。セキュリティ対策の最前線に立つ医療業界向けセキュリティベンダーは事態を重く見ており、ゼロトラストセキュリティの必要性を訴えている。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、サイバー犯罪者は以前にも増して、医療業界を標的にしたランサムウェア(身代金要求型マルウェア)の攻撃を仕掛けるようになった。彼らはランサムウェア攻撃に成功すると、被害者の機器を使えなくしたり、機密情報を盗んだり、被害者に対しデータと引き換えに身代金支払いを要求したりする。米国では2020年10月、サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)、連邦捜査局(FBI)、保健福祉省(HHS)の3組織が共同で、自国の病院と医療従事者に向けて脅威の増大に関する警告を出した。
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