2022年03月03日 08時15分 公開
特集/連載

“パスワードのいらない世界”の実現には「マルチベンダー」が現実的な理由パスワードレス化への道のり【第3回】

アナリストによると、企業がパスワードレス認証を実装するには、単一ベンダーではなく複数ベンダーの製品を採用する方が適切だ。その理由と、具体的に活用できるツールを紹介する。

[Kyle Johnson,TechTarget]

 パスワードを使わない認証「パスワードレス認証」を採用する際、企業が考慮すべき4つのポイントを紹介する本連載。1つ目を紹介した第1回「“パスワードのいらない世界”への道 『パスワードレス認証』の第一歩とは」、2つ目と3つ目を紹介した第2回「“パスワードのいらない世界”実現に『ゼロトラスト』『行動生体認証』が役立つ理由」に続く本稿は、4つ目のポイントを紹介する。

ポイント4.複数ベンダーの製品を導入する

 パスワードレス認証は登場からまだ日が浅い。「パスワードレス認証を実現する製品が市場に出回りつつあるが、それらはまだ比較的新しい」と、調査会社Forrester Researchでアナリストを務めるショーン・ライアン氏は説明する。

 今のところ、あらゆるパスワードレス認証の利用シーンで使える製品を提供できているベンダーはほとんどない。1つの利用方法でのみパスワードレス認証が必要な企業ならば、特定のベンダー1社の製品を導入すればよい場合がある。例として、主に「Windows」デバイスを使っている企業であれば、顔認証機能「Windows Hello for Business」を導入すれば済む。だがWindowsデバイスと「macOS」デバイスを利用している場合のように、複数のデバイスやアプリケーションでパスワードレス認証が必要な企業は、単一ベンダーの製品・機能に絞ることは必ずしも適切ではない。

 幅広い利用方法でパスワードレス認証が必要な企業は、複数ベンダーの製品を導入する「マルチベンダー」が現実的だ。全てのパスワードレス認証の用途で利用可能な製品を1社のベンダーが提供できる日が来るとしても、すぐにそうはならないだろう。

 しばらくの間、パスワードレス認証を実現する製品が乱立すると考えられる。「ベンダーはさまざまな実験をして、多種多様な認証方法を試すはずだ」とライアン氏は推測する。現在の有力な選択肢としては、パスワードレス認証を専門に取り扱うベンダーの製品に加え、ID管理ベンダーが提供しているパスワードレス認証機能がある。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news015.jpg

「パーソナライゼーションエンジン」 売れ筋TOP10(2022年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news150.jpg

2022年の「値上げ」に対する消費者の意識と行動――日本インフォメーション調査
消費者はどのような商品・サービスに値上げを実感し、どう対策しようとしているのでしょ...

news038.jpg

TikTokのとてつもない稼ぎ力 急成長の秘密は?
TikTokの広告収入はTwitterとSnapchatのそれを足し合わせても追い付かず、近い将来はYouT...