パナソニックは全社的なDX推進のため、SAPのクラウドサービス「RISE with SAP」を採用した。グローバルで「SAP S/4HANA Cloud」への移行を加速させる。その狙いとは。
パナソニックは、SAPのクラウド型ERP(統合業務)システムを中心とするサービス「RISE with SAP」を採用した。このサービスは、SAPが同社顧客のクラウドサービス移行やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援する包括的なサービス。クラウド型ERPシステムの「SAP S/4HANA Cloud」が同サービスの中核となっている。パナソニックは同サービスを用いて、グローバルの製造および販売を中心とした業務体制全体の変革を加速させる。
家電、住宅、自動車をはじめとした各事業分野の成長を追求するため、パナソニックは2022年4月に事業会社制(ホールディングス制)に移行した。今後同社はDXに加え、温室効果ガスの排出を抑制する経済活動への転換を意味するGX(グリーントランスフォーメーション)を推進する戦略を掲げる。
パナソニックは事業体制の変革を目指す一環としてITシステムの刷新を進める方針で、SAPとの戦略的な取り組みを開始。SAPが提唱する「Intelligent Sustainable Enterprise」に賛同し、RISE with SAPの採用を決定した。Intelligent Sustainable Enterpriseは、SAPの定義によれば「高度な技術とベストプラクティスを組み込んだ、俊敏なビジネスプロセスを最大限に活用する企業」を指す。
RISE with SAPを主軸に据え、パナソニックはビジネスモデルや業務プロセス、社員の働き方などを変革し、事業の競争力向上を図る狙いだ。同社の代表取締役社長執行役員グループCEO(最高経営責任者)である楠見雄規氏は、RISE with SAPについて「クラウドベースの最新のERPを中心とした経営・業務オペレーション基盤であり、当社の戦略を実現する上で大変重要だ」と述べる。
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