VMwareが脅威インテリジェンス機能「Contexa」を発表 何が可能になるのか?TechTarget発 世界のITニュース

VMwareは脅威インテリジェンス機能「Contexa」を発表。同社のセキュリティ製品に組み込まれ、ユーザー企業は追加費用なしで利用できる。具体的にどのような機能なのか。

2022年06月29日 05時00分 公開
[Alexander CulafiTechTarget]

 VMwareは2022年6月2日(米国時間)、脅威インテリジェンス(サイバー攻撃の防止や検知に利用できる情報)機能の「VMware Contexa」(Contexa)を発表した。同機能はVMwareの既存のセキュリティ製品に組み込まれ、ユーザー企業は追加費用なしで利用できる。

VMwareの脅威インテリジェンス機能「Contexa」は何ができる?

 VMwareのネットワークおよびアドバンストセキュリティビジネスグループ担当上級副社長兼ゼネラルマネジャーのトム・ギリス氏は、「ContexaはVMwareの脅威インテリジェンスを融合させた機能だ」と説明する。Contexaは別々に存在していた脅威インテリジェンスのデータベースを一つに統合する。統合した脅威インテリジェンスにより、エンドポイントやネットワークをそれぞれ監視できるようになる。

 Contexaはテレメトリーデータ(監視や分析のために収集する、システム稼働状況に関するデータ)を収集することで、サイバー攻撃の効率的な検出を実現するのだとギリス氏は語る。エンドポイントセキュリティツール「EDR」(Endpoint Detection and Response)、セキュリティサービス群「SASE」(Secure Access Service Edge)、サービスメッシュ(アプリケーションを構成するサービス間の通信制御機能)、仮想マシンなど幅広い対象からテレメトリーデータを収集する。

 VMwareによると、Contexaは毎日エンドポイントで発生する1兆5000億件以上のイベントと、100億件のネットワークフロー(エンドポイント間で発生する通信の単位)を収集し、1日に約22億件の不審な動作を検知するという。VMwareはこのデータを機械学習によって分析する他、同社のセキュリティエキスパート組織「VMware Threat Analysis Unit」(TAU)や、外部組織に所属する500人以上の研究者が分析する。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...

news077.jpg

「気候危機」に対する理解 日本は米国の3分の1
SDGsプロジェクトはTBWA HAKUHODOのマーケティング戦略組織である65dB TOKYOと共同で、「...