ServiceNowが「Now Platform」の3つの新機能を発表。電子化と自動化で従業員の働き方管理や組織の生産性向上を支援する。
ServiceNowは、業務用アプリケーションの開発を支援するPlatform as a Service(PaaS)「Now Platform」のアップデートを発表した。今回のアップデートでは、Now Platformに
の3つの機能が加わる。ユーザー企業はこれらを使うことで、従業員の働き方や生産性を改善できる可能性がある。ServiceNowが2022年9月21日(米国時間)に発表した、Now Platformの最新版「Tokyo」の新機能である、
を活用するように設計されている。
ServiceNowでプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントを務めるジェフ・コア氏は、「今回のアップデートは、ワークフローを自動化する機能で従業員の生産性を向上させるという狙いの一部だ」と説明する。
Workplace Scenario Planningは、ユーザー企業が従業員とビジネスのニーズに合わせて、物理的な勤務空間を最適化するための機能だ。在宅勤務を希望する声が従業員から出る中、オフィス勤務と在宅勤務を組み合わせるハイブリッドワークの環境整備は企業にとって差し迫った課題となっている。
ゴア氏によると、従業員が働くオフィスのファシリティサービスや不動産管理に関わる立場の人々が、オフィスでの勤務を続ける従業員の今後の勤務空間の方向性を決定する上で、Workplace Scenario Planningがより良い判断の一助になるという。
Automated Service Suggestionsは、機械学習を利用して企業内のネットワークを自動で分析し、業務の遂行に不可欠なサービスの具体的な開始時期を提示する。同機能は、ServiceNowのサービス「Service Mapping」の拡張機能「Service Mapping Plus」のユーザー企業が使用可能。Service Mappingは、社内のある業務に関わるIT機器やソフトウェア、システムの構成を把握するとともに、その他の業務に関わるIT機器やソフトウェアなどとの関係を踏まえてどのように業務が成立しているかを可視化する。Service Mapping Plusを使うことで、IT担当者は社内全体のITインフラやソフトウェアを網羅した構成図を数クリックで作成することができる。
Service Request Playbookは、ServiceNowの行政機関向けクラウドサービス群「Public Sector Digital Services」に構築されたもので、あらかじめインストールされている。同機能は、ユーザー企業が顧客から受ける、急を要さない困りごとの相談を電子化、自動化するためのテンプレートを提供する。Service Request Playbookの活用例として、米国の電話番号311番(緊急ではないが生活全般で起こる困りごとが発生した場合に市民がかける電話番号)がある。311番に電話をかけた人は電話口のオペレーターと会話しながら、困りごとに関する行政サービスの情報の検索や苦情の伝達ができる。行政機関のWebページ上でService Request Playbookを使った311のページを用意することで、電話口で実施してきた作業を画面上で完結させることができ、時間の短縮が可能。
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