優秀な人材を獲得するためにはハイスペックなPCを用意することが欠かせないという考え方があるが、企業はこの神話を安易に信じるべきではない。その理由を説明する。
PCの買い替えを検討するユーザーへ売り込みをする際、PC業界はしばしば次のような神話を引き合いに出す。「優秀な人材を引き付けるためには、ハイスペックのPCを提供する必要がある」というものだ。果たしてこれは正しいと言えるのか。
最新のPCは機能もデザインも洗練されているが、目を疑うような価格だ。一方、景気に目を向けてみると、電気料金が値上がりしている他、待遇改善を訴える看護師がストライキを起こすなど、経済的に厳しい状況が続いている。
このような背景を踏まえると、「優秀な人材の確保や定着に役立つから」という理由だけでPCの買い替えを正当化する傾向は、見直す必要がある。最新のPCを手渡された瞬間は誰でも高揚感を覚えるが、仕事で使ううちにその熱は冷めてしまう。
ほとんどの企業にとってPCはアプリケーションを利用するための端末に過ぎない。企業はPCに搭載するアプリケーションやストレージをセキュリティなどの理由によって最小限に抑える傾向にあり、必ずしも高スペックのPCを必要としていない。必要最小限のスペックと機能を備えた「シンクライアント」の端末を選ぶ企業もある。
ハイブリッドワーク(オフィスワークとテレワークの組み合わせ)制度を採用する企業にとって、アフターコロナ時代はPC利用に異なるアプローチを取り入れる絶好の機会だと言える。PCを買い替えるのではなく、クラウドサービス型の「仮想デスクトップ」を利用することが理にかなった選択になる可能性がある。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
エンタープライズ向け技術は、Linuxを中核に据え、オープンソースで動作しているものが多い。しかし近年、一部のベンダーが契約による囲い込みを強めており、ベンダーロックインのリスクが高まっている。安定したLinux運用を実現するには?
ITサービスへの要求は年々増大しており、その対応を手作業でカバーするには限界がある。そこで導入されるのがITSMツールだが、特に自動化機能には注意が必要だ。自社に適した運用自動化や作業効率化を実現できるのか、しっかり吟味したい。
業務効率を高めて生産性を向上させるために、多くの企業がITシステムの導入を進めている。しかし、自社の業務に合わないITシステムを導入してしまっては、逆に生産性が低下する可能性も高い。この問題をどう解決すればよいのだろうか。
世界中で広く利用されているChromeブラウザは、業務における重要なエンドポイントとなっているため、強固なセキュリティが必要となる。そこでChromeブラウザを起点に、企業が安全にWebへのアクセスポイントを確立する方法を紹介する。
Google Chromeの拡張機能は生産性の向上に不可欠な機能であり、ユーザーが独自にインストールできる一方、IT管理者を悩ませている。ユーザーデータを保護するためにも、効率的な運用・監視が求められるが、どのように実現すればよいのか。
デザイン性も機能性も“インカム越え”? 進化した接客用連絡ツールの特徴は? (2025/4/14)
「PoCをした企業」がほぼ導入するアプリケーション監視の新たな解決策 (2025/4/8)
DX推進に向かうにはまず守りの業務の改善から (2025/3/6)
企業のIDを内外から狙う攻撃が急増 ID漏えいを前提とした対策が必要な時代に (2025/3/3)
カスハラから従業員も映像も守る ボディーカメラはあのカメラとどう違う? (2025/1/24)
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。