転換期を迎えた「5G」【後編】
5Gの技術進化はまだ続く 「SA」「ミリ波」「Open RAN」の今後の動向
5Gの導入が世界的に拡大している。市場では、特にどのような技術への関心が強まっているのか。今後の動向と併せて紹介する。
ネットワーク関連製品ベンダーViavi Solutionsは2023年4月、「5G」(第5世代移動通信システム)に関する年次報告書「The state of 5G」を公開した。報告書は、今後に向けて5G市場で注目される技術を幾つか紹介している。
「SA」「ミリ波」「Open RAN」など“今後の注目技術”の動向
併せて読みたいお薦め記事
連載:転換期を迎えた「5G」
「5G」のこれから
Viavi Solutionsの報告書では、「4G」(第4世代移動通信システム)の設備を使用せず5Gの設備だけで構成するSA(スタンドアロン)や、26GHz帯以上など高周波数帯の「ミリ波」への関心が世界で強まっている状況が明らかになった。
報告書によると、2023年1月までに、23カ国45カ所にSA構成の5Gネットワークが設置された。2022年1月時点で、4Gのコアネットワークに5GのRAN(無線アクセスネットワーク)を接続する「ノンスタンドアロン」(NSA)が世界で24カ所しか設置されていなかった状況と比べると、対照的だと言える。
ミリ波の周波数帯を利用可能にしている国は全大陸にまたがり、採用国の人口規模や経済規模、技術の進化レベルもさまざまだ。中国やインド、米国など、世界有数の移動通信市場だけでなく、セーシェルやグアムといった人口規模の小さい島もミリ波を採用している。
「ミリ波帯のライセンス供与を実施する国が多様化する背景には、各国の規制当局と、周波数帯を確保したいと熱望する通信事業者による、明確なアピールが存在する」とViavi Solutionsは述べる。ミリ波帯にはメリットとデメリットのどちらもあるが、今後は紆余(うよ)曲折を経ながら導入が進んでいく可能性が強い、というのが同社の見方だ。
Viavi Solutionsで最高技術責任者(CTO)を務めるサメ・ヤマニー氏は、「2022年は5Gの転換点となった」とコメントする。スタンドアロン構成の5Gネットワークがほぼ倍増したことで、5Gの機能が拡大し、通信事業者がネットワーク機能やビジネス機能をさらに開発することをヤマニー氏は期待する。
ヤマニー氏の見込みによれば、2024年はネットワークの品質向上と、仕様がオープンなRANを意味する「Open RAN」の技術開発が重点分野になる。
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社kickflow] 2社の事例に学ぶワークフロー改革:属人化解消や年数万件の申請書類削減のコツ -
製品資料
[NTTPCコミュニケーションズ株式会社] 「回線速度不足」だけが原因ではない? Web会議の遅延を解決する方法とは -
製品資料
[東京エレクトロン デバイス株式会社] 工場の可用性向上に重要な「7つの領域」と対策 OTセキュリティ強化の基礎知識 -
製品資料
[リコージャパン株式会社] 問い合わせ対応で本来の業務が進まない、総務や情シスの負担をどう減らす? -
製品資料
[リコージャパン株式会社] 自社データから高精度な回答を生成、簡単に生成AIチャットボットを構築する方法
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ITエンジニア1265人調査 生成AIを使い込むほど「人の確認」が重い理由
-
2
全社標準Copilotに絶望? MS Copilotで問い合わせ6割減できた企業は何が違った
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
5
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
6
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
7
IT予算が10%増えたら何に使う? 著名企業のCIOが明かす「最優先の投資先」
-
8
AI活用か新たな脅威か OpenAI自律エージェントがRubyGemsを急襲
-
9
音声もFAXもメールで確認――ユニファイドメッセージの業務効果
-
10
機械学習について、正しく説明している文章はどれ?
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
2
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
3
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
4
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
5
少額減価償却資産が40万円未満へ拡大、令和8年度税制改正で押さえるべき変更点
-
6
「Google Workspace」活用事例34選、先進の生成AIによる組織変革の全貌
-
7
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
8
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
9
Linuxのスキルを証明する“激推し”の認定資格はこれだ
-
10
AI時代に成功するための「ナレッジマネジメント」ベストプラクティス
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー