6G普及に欠かせない「ユーザー体感」【前編】
「6G」は実用化が早まっても“すごい技術”だけでは浸透しない 何が駄目なのか
「6G」の商用化に向けた準備が進み、数年後には活用が始まる可能性がある。その際、“あること”が6Gサービスの普及に欠かせないと調査会社は指摘する。そのあることとは。
「6G」(第6世代移動通信システム)は、これまで2028~2030年に商用化するとの見方があったが、早ければ2025年に登場する可能性が出てきた。そうした中、調査会社のInterDigitalとInforma Tech(Omdiaの名称で事業展開)は6Gに関する共同調査を実施。6Gを成功に導くためには、技術的な視点の進化だけでは足りないと説明する。どういうことなのか。
6G普及の意外なネックとは? 鍵を握るのはこれだ
InterDigitalによれば、6Gの登場は通信業界だけではなく、経済全体にインパクトをもたらす可能性がある。6Gは「5G」(第5世代移動通信システム)よりも大量データの高速通信を可能にするため、IoT(モノのインターネット)や仮想空間「メタバース」の本格普及に欠かせないと同社はみている。
今回の共同調査「Experience The Future of 6G: A New Direction for Telecom」(6Gの未来を体験:通信の新たな方向性)は、米カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)の実証実験の他、通信事業者やユーザー企業へのインタビューに基づいて、6Gの可能性についてまとめている。
InterDigitalとOmdiaによると、6Gサービスは「触覚」や「空間認識」など人間のさまざまな感覚を利用し、ユーザーが完全な没入型体験を得られるようにするものだ。6Gによって、一人一人のニーズをくみ取った通信サービスの提供が可能になるという。通信事業者はこのことを意識し、優れた「ユーザー体感品質」(Quality of Personal Experience)の実現に注力すれば、新たなビジネスチャンスをつかめると両社は説明する。
ただし、現状の通信用語が技術者目線で作られているため、一般消費者にとって理解しにくいことが6Gサービス普及のネックになりかねないとInterDigitalとOmdiaは指摘する。6Gサービスはユーザー体感を前面に打ち出しているため、用語もそれに合わせ、一般消費者にとって親しみやすい言葉を作る必要があるという。
後編は、6Gサービス普及に関する専門家の見解を紹介する。
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
2
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
-
5
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
6
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
7
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
8
被害額は過去最高額 それでも「サイバー犯罪者が捕まらない」3つの理由
-
9
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
10
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー