技術開発や用途開発が急速に進んでいるモバイル通信分野。「6G」の時代に向けて、業界はどのような状況にあるのか。
「5G」(第5世代移動通信システム)の活用が進むモバイル通信分野。次世代となる「6G」(第6世代移動通信システム)の時代に向けて、業界の取り組み状況はどうなっているのか。
モバイル通信の業界団体5G Americasは、2022年11月に「Mobile Communications Towards 2030」というレポートを公開した。同レポートは、モバイル通信には「長いロードマップ」が待ち受けていると前置きをした上で、将来に向かって進むためには必要なことがあると指摘する。5Gでは実現できない取り組みを理解し、6Gによる発展のイメージを具体化する必要がある、といった内容だ。
通信事業者AT&Tのスタンダード・インダストリーアライアンス担当アシスタントバイスプレジデントを務めるブライアン・ダリー氏は、5G Americasのワーキンググループに参加している。ダリー氏は、5Gは驚異的なペースで進化を続けていると述べつつも、将来を見据えると不足している点もあるとみる。「6Gでは、極めて高い各種性能と信頼性に加え、持続可能性や柔軟性の点で必要とされる要件が増えると予測できる」(同氏)
世界各地で、6Gをはじめとした次世代通信技術に関するプロジェクトが進行中だ。6Gの実用化は2030年以降になる見込みで、それに向けた取り組みを加速させる必要がある。「適切な戦略と政策を作ることで、次世代モバイル通信技術への投資、研究開発を促進することが可能になる」。通信機器ベンダーEricssonのアドバンストテクノロジーグループでシニアサイエンティストを務め、5G Americasのワーキンググループに参加するアリ・ハイララ氏はそう話す。
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