McKinseyのレポートは、ビジネスに変革をもたらす技術について取り上げている。企業における「5G」や「ノーコード/ローコード開発」といった先進的な技術導入が進むためには、何が必要なのか。
コンサルティング会社McKinsey & Companyは、主要な技術トレンドを取り上げて紹介したレポート「Technology Trends Outlook 2022」を2022年8月に公開した。この調査は、同社内外の70人以上の著名な科学者や起業家、研究者により構成されるチームMcKinsey Technology Councilと、同社のパートナー諸氏が実施した調査を基にしている。
本稿はそのうち以下2つの技術について、企業への導入により期待される効果と、導入が進むために今後必要なことについて紹介する。
レポートの技術トレンド分析では、以下のような指標を用いて技術の成長率を導き出している。
McKinseyが注目する技術の一つが、5GやWi-Fi 6といった先進的なネットワーク技術だ。レポートによると、新しい通信プロトコルの登場や帯域幅(通信路容量)の拡大により、交通や医療、製造といった業界での生産性やユーザーエクスペリエンス(UX)の向上につながる可能性がある。
企業は移動通信や無線LANの次世代規格は迅速に採用する傾向にあるが、以下のような新しい通信技術はまだ十分に普及していないとレポートは指摘している。
McKinseyは、次のような事項を今後の課題として挙げている。
McKinseyはローコード開発およびノーコード開発を取り入れた次世代ソフトウェア開発も注目の技術の一つとして挙げている。同社はこの技術分野について「ほぼ全ての業界に確実にメリットをもたらす」と考えている。特に以下の特性がある業種は、この技術によるメリットを享受できるという。
ただし、ローコードおよびノーコード開発ツールを導入することによる費用対収益のバランスについては調査では明らかになっておらず、あらゆる種類のソフトウェアやアプリケーションに適するとは限らない。
ローコードおよびノーコード開発ツールの採用を阻む要素としては、知的財産やソースコード品質に関連するものがあり、レポートは以下の可能性について警告している。
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