「コンポーザブルERP」の最低限押さえておくべきメリットとデメリット「コンポーザブルERP」とは何か【前編】

ビジネスの成果を最大化したい企業にとって、「コンポーザブルERP」は賢い選択肢になるのか。そのメリットとデメリットを解説する。

2023年06月26日 07時15分 公開
[Emmanuelle HoseTechTarget]

関連キーワード

ERP | 基幹システム


 既存のシステムに振り回されるのではなく、自社で技術を使いこなし、ビジネスの成果を出したいと考える企業にとって、「コンポーザブルERP」(ERP:統合基幹業務システム)が魅力的な選択肢になり得るのはなぜなのか。コンポーザブルERPとは、企業が目的に合わせてさまざまな機能を組み合わせるERPだ。そのメリットやデメリットを紹介する。

これだけは押さえておくべき「コンポーザブルERP」のメリットとデメリット

 各ERPベンダーは、システムのモダナイゼーション(最新化)に役立つSaaS(Software as a Service)型ERPを提供している。クラウドサービスであるため導入しやすくなっていることは利点だが、機能の追加や仕様変更が難しいモノリシック(一枚岩)なプランしかない場合がよくある。

 そこで企業の選択肢になり得るのが、コンポーザブルERPだ。予測不可能な時代において、企業はニーズに俊敏に適応できるシステムを必要としている。コンポーザブルERPはその要件を満たすことができる。企業はコンポーザブルERPを活用することで、ベンダーロックインからの脱却や、ビジネスの成果創出を期待できる。

 コンポーザブルERPにはさまざまなメリットがある一方で、導入や運用の手間が複雑になりやすいというデメリットもある。そこで必要になるのが、それぞれの企業のニーズに応じてパーソナライズした、ベンダーからのサポートだ。サポートをうまく取り入れることで、企業はコンポーザブルERP導入の負担を軽減できる。


 中編は、コンポーザブルERPを検討する企業には、ある選択が必要になる状況を解説する。

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...