Appleは「M2 Ultra」をはじめとする独自プロセッサの開発を続けている。IntelやAMDといった専業ベンダーのプロセッサとAppleのプロセッサは、実際のところ何が違うのか。そもそも両者の比較に意味はあるのか。
先代SoC(統合型プロセッサ)「M1 Ultra」から順当に進化した「M2 Ultra」の発表からは、独自プロセッサの開発を継続するというAppleの意思が明確に見て取れる。一方でプロセッサ市場では、IntelやAMD(Advanced Micro Devices)をはじめとする専業ベンダーがしのぎを削っている。
「近いうちにIntelやAMDといったCPUベンダーが、M2 Ultraと競合するプロセッサを発表する可能性がある」とニューマン氏はみる。Intelは2023年後半に、PC向けの新しいCPU「Meteor Lake」を発売する計画だ。
Appleは、同社のクライアントデバイス「Mac」シリーズで、他社のプロセッサを利用できるようにしていない。同社は2020年後半から、Macに搭載するプロセッサをIntel製プロセッサから自社開発のSoCに変更し始めた。
IntelとAMDは、汎用(はんよう)的なプロセッサを求める幅広いユーザー層に対してプロセッサを提供している。一方でAppleが提供するプロセッサは「画像や動画といった特定種類のデータの高速処理を強みとしている」とゴールド氏は指摘。IntelやAMDのプロセッサとM2 Ultraは「用途によってどちらが優れているかが異なり、単純には比較できない」と強調する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
B2B企業の約6割が2025年度のWeb広告予算を「増やす予定」と回答
キーワードマーケティングは、2025年度のマーケティング予算策定に関与しているB2B企業の...
生成AIの利用、学生は全体の3倍以上 使い道は?
インテージは、生成AIの利用実態を明らかにするための複合的調査を実施し、結果を公表した。
YouTube広告の実店舗売り上げへの貢献を計測 インテージが「Sales Impact Scope」を提供開始
インテージがYouTube出稿による小売店販売への広告効果を計測するサービスを提供開始した...