大容量SSDによってHDDの置き換えを狙うストレージベンダーPure Storage。同社はなぜ、HDDの代替に自信を見せるのか。技術的な観点で、同社製ストレージの優位性を考える。
大容量SSDに注力し、HDDに挑戦状を出しているストレージベンダーPure Storage。「HDDは市場から消える」と主張する、同社の圧倒的な自信の根拠とは何なのか。Pure Storageの技術面での強みを探る。
Pure Storageは大容量SSDの開発やオールフラッシュストレージの販売に注力し、ストレージ市場からHDDをなくすことを目指している。ただし、競合他社も同じような戦略を打ち出せば、競争の激化を招きかねない。Pure Storageは同社の強みをどうみているのか。
競合のストレージベンダーには大容量SSDの開発力がない――。Pure Storage 最高経営責任者(CEO)チャールズ・ジャンカルロ氏はそう述べて自信を見せる。同社は従来のSSDを代替する、NAND型フラッシュメモリ搭載の独自モジュール「DirectFlash」を開発し、同社製のストレージアレイに採用している。ジャンカルロ氏によれば、DirectFlashのようなモジュールの開発は他社にもできるが、モジュールを稼働させるためのソフトウェア開発は簡単にはできないという。
具体的にジャンカルロ氏が指すのは、SSDが内蔵するファームウェアだ。同氏によると、Pure StorageはSSD用ファームウェアについて特許技術を開発。その技術を使うことによってDirectFlashの高密度化を実現し、ファームウェアを同モジュールに組み込めるようにしている。「これは他社にはできないことだ」と同氏は言う。
Pure Storage技術戦略部門ディレクターのエリック・バーゲナー氏は、「競合他社もソフトウェア開発に取り組んでいるが、当社の特許技術には追い付いていない」と見解を述べる。ソフトウェアに加え、データへのアクセス方法も大容量SSDを実現する上での難点だ。バーゲナー氏によると、Pure Storageはデータへのアクセス方法についても他社より技術開発が進んでいる。
第5回は、ストレージ市場の今後を考える。
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