IDC JapanがAI技術のユースケースに応じて市場を分析した。生成AIのユースケースにおける国内市場規模は2027年に786億9400万円になると同社は予想する。
市場調査会社IDC Japanは産業分野別およびユースケース(利用方法)別に、AI(人工知能)技術がどのように利用されるかについて分析し、市場規模の予測を発表した。この調査には、テキストや画像を自動的に生成する「ジェネレーティブAI」(生成AI)のユースケース市場に関する予測も含まれている。
IDC Japanの予測によると、国内における生成AIユースケースの市場規模は2022〜2027年の年間平均成長率(CAGR)194.7%で成長し、2027年の市場規模は786億9400万円になる見込みだ。同社は業務における生成AIの主な用途として、文章の要約や翻訳、検索を挙げる。それ以外にも以下の分野での活用が期待できるという。
生成AIにはコストや正確性、セキュリティ、生成物の権利や倫理などの課題も存在している。ユーザー企業が信頼できるツールを選択し、適切なポリシーを順守することで生成AI市場は急速に拡大する、というのがIDC Japanの見立てだ。
ベンダーとユーザー企業が生成AIのセキュリティ、ガバナンス、倫理について検証を進め、ビジネスで利用する際のポリシーを制定した上で適切なユースケースを開拓するようになれば「労働生産性や顧客サービスの向上などに不可欠なツールに発展するだろう」とIDC Japanの眞鍋 敬氏(Software/Service Solutionsグループディレクター)は述べる。
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