生成AIはエンジニアの職を奪うのか【第5回】
生成AIと歩む「未来のエンジニア」の“あるべき姿”とは?
ソフトウェア開発において生成AIの活用が進む一方、「AIに職を奪われる」ことを不安視する向きもある。しかしそれは正しい考えだとは言い難い。IT業界は生成AIとどう付き合っていくべきなのか。
テキストや画像などを自動生成するAI(人工知能)技術「ジェネレーティブAI」(生成AI)を業務に取り入れる動きが進んでいるのは、ソフトウェア開発分野も例外ではない。この動きで生じるのが、「AIに職を奪われる」という懸念だ。ただしそうした不安は取り越し苦労だという見方がある。それはなぜなのか。エンジニアは生成AIにどう向き合うべきなのか。
生成AIと歩む「未来のエンジニア」のスキルレベル
併せて読みたいお薦め記事
連載:生成AIはエンジニアの職を奪うのか
- 第1回:「AIがエンジニアの職を奪う」は本当か? あえてChatGPTに聞いてみた
- 第2回:“アジャイルの常識”さえ覆す「生成AI」はソフトウェア開発をどこまで変えるか?
- 第3回:「生成AI」を賢く使うための5つの助言――まず行動すべし
- 第4回:生成AIで「職をなくす人」と「むしろ活躍するエンジニア」の微妙な違い
生成AIとの向き合い方
生成AIの登場は、ノーコード/ローコード(ソースコードの記述なし、または最小限のソースコード記述のみ)開発ツールの登場と似ている。企業におけるオーダーメードのソフトウェア開発は、その一部がノーコード/ローコード開発ツールに取って代わることになったが、IT業界で働くソフトウェアエンジニアがいなくなったわけではない。これはノーコード/ローコード開発ツールや生成AIが、データ処理やフォームの自動生成などソフトウェア開発の基本的な部分に焦点を当てているためだ。
そうした基本的な部分を生成AIなどの技術に担わせた後、先見の明のある企業は、次のイノベーションを求めてさらなる技術開発を目指す。しかしそれには通常、高いスキルを有する人間の介入が必要だ。さらなる技術革新に必要なスキルレベルはどの程度なのか。生成AIやローコードはその水準に達することができるのか。その水準は、生成AIやローコードでは達成できないレベルだと考えられる。
このため、ソフトウェアエンジニアがお役御免になる危険性はないと言える。IT業界は今後も、AI技術が生み出す洗練されたアウトプットを土台に、人の高いスキルを要求する場であり続けるはずだ。
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