OpenAIの「ChatGPT」をベースにしたSnapの生成AI機能「My AI」だけではなく、ChatGPTやその中核要素でもあるLLMを自社製品やビジネスに生かす動きが広がっている。具体的にどのような動きがあるのか。
テキストや画像などを自動生成する人工知能(AI)技術であるジェネレーティブAI(生成AI)。その急速な普及の立役者となったのが、OpenAIの生成AIツール「ChatGPT」だ。ChatGPTの実力を評価し、自社製品にChatGPTを組み込もうとする動きがベンダーの間で活発化している。
ショート動画共有サービス「Snapchat」を運営するSnapは、ChatGPTをベースにした生成AI機能「My AI」をSnapchatに追加した。競合ベンダーが同社に追随して、ChatGPTや類似のツールを自社製品に組み込む可能性がある。Snapはコンシューマー向けサービス以外に、Eコマースなどさまざまな分野で企業向けサービスも提供している。こうしたサービスに、ChatGPTベースの機能を実装してもおかしくはない。
ChatGPTの中核要素でもある、大規模言語モデル(LLM:膨大なテキストデータでトレーニング済みの言語モデル)の活用が広がり始めた。Microsoftが検索エンジン「Bing」にChatGPTベースのLLMを実装。検索エンジンの最大手であるGoogleは、LLMを活用した生成AIツール「Bard」を開発した。
LLMの開発や活用は活発化している。Meta Platforms(旧Facebook)は、研究者や特定の企業向けに「Llama」というLLMを発表した。Meta Platformsやデザインツール開発のCanva、Eコマース用システムのShopifyなどは、LLMをカスタマーサービスに使い始めている。
企業がChatGPTや、そのLLMを利用する手段は、OpenAIのサービスを契約することだけではない。Microsoftの「Azure OpenAI Service」は、OpenAIの各種LLMを、Microsoftのクラウドサービス群「Microsoft Azure」のインフラで運用するサービスだ。
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