「ジェネレーティブAI」の利用が拡大し、企業はビジネスに取り入れようと考え始めた。今後どのように活用するとよいか、どういった分野で使いやすいか自社製品に導入した企業の例を交えて考察する。
人工知能(AI)技術でテキストや画像などを自動生成する「ジェネレーティブAI」(生成型AI)は、ビジネスでどのように活用できるのか。さまざまな企業が、ジェネレーティブAIの用途を模索し始めている。
ITサービスベンダーKyndryl の英国支社とアイルランド支社で、データ・AI・アプリケーションプラクティスリーダーを務めるキャロリン・プライアー氏は「ジェネレーティブAIを業務に導入し、この分野の新技術を探求しているデータドリブン型組織は、競争をうまく乗り切ることができる」と主張する。競争力を維持するためには、ジェネレーティブAIやその他の新しい技術を継続的に取り入れ、採用することが必要だとプライアー氏は考えている。
顧客エンゲージメント(顧客とのつながり)強化ツールベンダーのeGain は、ソフトウェア開発者の間で、製品やサービスにジェネレーティブAIを取り入れる動きがあることを指摘する。eGainはナレッジ検索ツール「Instant Answers」に、AI技術ベンダーOpenAIのAIチャットbot「ChatGPT」を組み込んだ。
「ChatGPTといったジェネレーティブAI技術は、ナレッジマネジメント(知識の管理と共有)と対話型コミュニケーションの分野において、自動化の可能性を広げる」と、eGainの最高経営責任者(CEO)アッシュ・ロイ氏は語る。Instant Answersはまだ限定公開だが「顧客企業からは好評だ」とロイ氏は説明。特に「回答の迅速さを気に入ってくれている」(同氏)という。
次回は、ChatGPTを使ったコーディングの可能性と危険性を解説する。
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