APIを安全に利用するには、APIを危険にさらす可能性のあるセキュリティリスクを知っておくことが重要だ。API利用時のリスクとして、権限付与やロギングに関する注意点を紹介する。
昨今のアプリケーション開発に欠かせなくなったAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を安全に利用するには、まずはセキュリティリスクを知ることが大切だ。安全を徹底するには、さまざまな点に注意が要る。APIの5大セキュリティリスクのうち、4つ目と5つ目を紹介する。
APIの特定の機能やデータへのアクセスを制限するのが「機能レベル」だ。機能レベルの権限付与に不備がある場合は、APIへの不正アクセスが可能になり、情報流出といった事態を招く恐れがある。この問題を防ぐためには、機能レベルで権限付与を実施する管理ツールを採用し、許可されたユーザーのみが機密情報にアクセスできるようにすることが重要だ。それに加え、不正アクセスがあった場合に備えて、管理者に警告を送るツールの導入も検討するとよい。
APIのロギング(操作記録)とモニタリング(監視)を正しく実施していないと、早い段階で攻撃に気付くことができない。ロギングとモニタリングが不十分になる原因として、主に以下が考えられる。
こうした問題によるリスクを軽減するためには、APIのリクエスト、レスポンス、エラーを全て記録するロギングツールを導入することが重要だ。異常な動きがあったらすぐにアラートが出る仕組みも作り、攻撃を水際で防げるようにしよう。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「押し付けがましい広告」が配信されたとき、消費者はどう感じるか
消費者は個人データに依存した広告よりも、記事などのコンテンツの文脈に沿っている広告...
SNS発信のベストな時間帯(2025年版) InstagramとFacebook、TikTokでどう違う?
Hootsuiteが2025年版のソーシャルメディア最適投稿時間を公開。各プラットフォームごとの...
「動画広告がディスプレイ広告超え」他、電通「2024年 日本の広告費」インターネット広告媒体費の詳細分析
国内電通グループのデジタル領域をけん引する4社は共同で「2024年 日本の広告費」のイン...