「MDM」「EMM」「UEM」の“オンプレミスかクラウドか”を見極める条件エンドポイント管理ツール導入の基本【前編】

モバイルデバイスなどのエンドポイントを管理する「MDM」「EMM」「UEM」のツールを選ぶ際、オンプレミスとクラウドサービスのどちらが自社に合うのかを検討する必要がある。検討時に着目すべきポイントとは。

2023年12月15日 08時00分 公開
[Colm WarmerTechTarget]

 「モバイルデバイス管理」(MDM)ツール、「エンタープライズモビリティー管理」(EMM)ツール、「統合エンドポイント管理」(UEM)ツールには、それぞれオンプレミス型とクラウドサービス型の選択肢がある。自社の要件に合った形態を選ぶには、何に気を付ければよいのか。

「クラウドかオンプレミスか」を決める条件とは

 オフィススイートの「Microsoft 365」や「Google Workspace」をはじめとしたクラウドサービスの利用が企業の間で広がっている。クラウドサービスにはオンプレミスシステムにはない複数の利点がある。例えばインフラの保守はクラウドベンダーが担うので、企業のIT管理者はアップデートをしなくてもよい。可用性が優れている、企業がシステム構築を手掛ける必要がないという利点もある。エンドポイント管理ツールを選ぶに当たっても、これらの視点は欠かせない。

 MDM、EMM、UEMのツールを導入する上で、そのためのサーバをどのように配置するのかは企業にとって重要な要素だ。大部分のサーバが社内にある場合、たいていはサーバの所有方針を継続し、他の設備と一緒にサーバを導入するのが合理的だ。インフラとしてクラウドサービスを優先的に採用する「クラウドファースト」戦略を採用している企業は、エンドポイント管理ツールにもクラウドサービス型を導入しやすい。

 企業はエンドポイント管理ツールの導入に際して、メールサーバやファイルサーバ、ディレクトリサーバの状況を確認する必要がある。これら全てをオンプレミスで運用している場合、MDMやEMM、UEMのサーバもオンプレミスシステムとして運用する必要がある。逆に全てがクラウドサービスにあるならば、MDMやEMM、UEMのサーバもクラウドサービスに構築すべきだ。

 オンプレミスシステムとクラウドサービス型のエンドポイント管理ツールを併用する場合は、メールやファイル共有ツール、MicrosoftのID・アクセス管理システム「Azure Directory」(AD)と連携させるための対処、ファイアウォールによるセキュリティ対策を実施する必要がある。


 次回は、クラウドサービス型のエンドポイント管理ツールの導入方法を紹介する。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

隴�スー騾ケツ€郢晏ク厥。郢ァ�、郢晏現�ス郢晢スシ郢昜サ」�ス

市場調査・トレンド SUSE ソフトウエア ソリューションズ ジャパン株式会社

ベンダー依存から脱却、柔軟かつ統合的なLinux環境を構築する方法とは?

エンタープライズ向け技術は、Linuxを中核に据え、オープンソースで動作しているものが多い。しかし近年、一部のベンダーが契約による囲い込みを強めており、ベンダーロックインのリスクが高まっている。安定したLinux運用を実現するには?

製品資料 株式会社野村総合研究所

運用効率化に欠かせないITSMツール、ノンカスタマイズが正解とは限らない?

ITサービスへの要求は年々増大しており、その対応を手作業でカバーするには限界がある。そこで導入されるのがITSMツールだが、特に自動化機能には注意が必要だ。自社に適した運用自動化や作業効率化を実現できるのか、しっかり吟味したい。

製品レビュー 株式会社クレオ

現場でカスタマイズ可能なITシステム、コストと時間をかけずに実現する方法とは

業務効率を高めて生産性を向上させるために、多くの企業がITシステムの導入を進めている。しかし、自社の業務に合わないITシステムを導入してしまっては、逆に生産性が低下する可能性も高い。この問題をどう解決すればよいのだろうか。

製品レビュー グーグル合同会社

重要なエンドポイントを守る、Chromeブラウザを企業向けに安全性を強化する方法

世界中で広く利用されているChromeブラウザは、業務における重要なエンドポイントとなっているため、強固なセキュリティが必要となる。そこでChromeブラウザを起点に、企業が安全にWebへのアクセスポイントを確立する方法を紹介する。

製品資料 グーグル合同会社

Chromeの拡張機能:企業における今求められる管理戦略とは

Google Chromeの拡張機能は生産性の向上に不可欠な機能であり、ユーザーが独自にインストールできる一方、IT管理者を悩ませている。ユーザーデータを保護するためにも、効率的な運用・監視が求められるが、どのように実現すればよいのか。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。